大阪府大阪市中央区の大阪城跡、国の特別史跡となっている大阪城公園で、国の重要文化財に指定される10棟の遺構のひとつが、焔硝蔵(えんしょうぐら)。焔硝とは黒色火薬のことで、江戸時代の石造火薬庫。貞享2年(1685年)築造の貴重な建築物で、現存する焔硝蔵としては唯一のもの。
江戸時代には石造倉庫に黒色火薬、火縄、鉛玉などを保管
焔硝蔵を築いたのは、大坂城代を務めた常陸国土浦藩主、土屋政直(つちやまさなお)。
引火防止のため壁、床、天井はすべて花崗岩の切り石と漆喰(しっくい)で固められています。
それ以前は、青屋口の焔硝櫓に貯蔵していましたが、万治3年6月18日(1660年7月25日)の落雷で、火薬二万一千九百八十五貫六百匁(82.5t)、鉛玉大小四十三万一千七十九発、火縄三万六千六百四十筋が大爆発。
大坂城内で死傷者が出、大坂城の建物や、付近の民家など1400軒以上が被害を受けるという爆発でした。
それに懲りた幕府は、壁の厚さが2.4mもある石造の焔硝蔵を構築、西日本の諸大名が蜂起した際への備えとしたのです。
内部は特別公開時のみ見学が可能。
大阪城公園・焔硝蔵 | |
名称 | 大阪城公園・焔硝蔵/おおさかじょうこうえん・えんしょうぐら |
所在地 | 大阪府大阪市中央区大阪城3-11 |
関連HP | 大阪城公園公式ホームページ |
電車・バスで | 大阪メトロ・京阪天満橋駅から徒歩15分 |
ドライブで | 阪神高速13号東大阪線森之宮出口から約800m |
駐車場 | 大阪城公園駅前駐車場(171台/有料)、森ノ宮駐車場(100台/有料) |
問い合わせ | 大阪城パークセンター TEL:06-6755-4146/FAX:06-6755-4149 |
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