大分県竹田市竹田町、岡城の城下町の中ほど、上町通り沿いに建つ老舗の和菓子店が、但馬屋老舗本店(たじまやろうほほんてん)。文化元年(1804年)創業という老舗で、初代・但馬屋幸助が但馬国(現在の兵庫県)出身だったことが店名の由来。
歴代岡藩主に献上の上品な銘菓を購入
初代の但馬屋幸助は、京の駿河屋で修行していましたが、駿河屋の主人と岡藩の家老が有馬温泉で知り合い、その依頼で豊後竹田に移ったのだとか。
岡藩主・中川氏により御用菓子司となり、歴代藩主に愛されてきました。
代表銘菓の「三笠野」は、10代藩主・中川久貴が春日神社参道の茶店「千代の舎」(ちよのや)で売られていた燃焼(ひうちやき/火打焼=唐菓子「ぶと」を模したものといわれ、新粉餅でつぶし餡をくるみ、鉄板で焼いたもの)が忘れがたく、気に入ったので、模したものを初代・但馬屋幸助につくらせたもの。
藩政時代には歴代藩主のお茶の友、そして明治維新後、一般に販売されるように。
田能村竹田(たのむらちくでん)の書による「三笠野」版木も現存しています(今も三笠野の文字は、田能村竹田の書です)。
店内に保管される暖簾(のれん)は、初代・但馬屋幸助時代の暖簾で、「御用御菓子所」と染められています。
銘菓・荒城の月は岡藩御用の時代には「夜越の月」(やごえのつき)と呼ばれていましたが、滝廉太郎が岡城跡で作曲した『荒城の月』にちなんで、昭和9年に「荒城の月」と名を変えて販売されるようになったとか。
月を表現したきめ細かい白い皮には白あんが入っており、上品な味わいで、江戸時代より受け継がれてきた製法で製造されています。
オンラインショップもあり、定番の「三笠野」、「荒城の月」だけでなく、「今月のお菓子」なども入手可能。
但馬屋老舗本店 | |
名称 | 但馬屋老舗本店/たじまやろうほほんてん |
所在地 | 大分県竹田市竹田町40 |
関連HP | 但馬屋老舗公式ホームページ |
電車・バスで | JR豊後竹田駅から徒歩15分 |
ドライブで | 東九州自動車道大分光吉ICから約39km |
駐車場 | 5台/無料 |
問い合わせ | 但馬屋老舗本店 TEL:0974-63-1811/FAX:0974-63-1882 |
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