ヘビん湯

ヘビん湯

大分県別府市、別府・明礬温泉(みょうばんおんせん)の山岳地帯、標高792mの太平山(扇山)中腹に湧く秘湯が、ヘビん湯。地元の有志が管理していますが、露天風呂というより「野湯」で、小川のせせらぎに沿って手作りの湯舟が点在。4つある岩風呂は目隠しもなく、すべて混浴です。

野趣満点の秘湯(野湯)が明礬温泉の奥に

ヘビん湯

明礬温泉の国道500号から西の薬師寺方面に入り、林道を走り(途中で鍋山の湯への分岐があり、右手をとれば鍋山の湯、左がヘビん湯)、春木川を渡った先の恵美須神社の先まで車で入ることができます。
ヘビん湯駐車場から徒歩3分ほどでヘビん湯到着。

北海道の秘湯に比べれば、アプローチは手軽ですが、明礬温泉の賑わいに比べれば、秘湯感は満点。

隣にある更衣室も木組みの簡素な造りだから、女性の入浴は少々勇気が必要。
さらにシャンプーや石けんは使用禁止で、文字通り湯舟につかるだけのワイルドな野湯。
しかし常連さんに人気で、福岡など県外から通い詰める人もいるのだとか。
桜の季節は花見風呂となり、風情たっぷり。
泉質は単純泉で、無色透明。

ゴミの持ち帰りなど、マナーを守った入浴を(管理者がいないので、貴重品の管理、駐車した車内の盗難防止、体調の維持など自己責任で入浴を)。
夜間や早朝など、女性ひとりでの入浴は危険です(過去に鍋山の湯で女性一人旅が被害にあった殺人事件が発生)。

ちなみに、ヘビん湯、鍋山の湯、鶴の湯が「別府三大秘湯」と呼ばれていますが、人気ではこのヘビん湯がナンバーワン。
そのため日中は地元の入浴者も多く、安心です。

ヘビん湯
名称 ヘビん湯/へびんゆ
所在地 大分県別府市明礬温泉
ドライブで 東九州自動車道別府ICから約6km
駐車場 8台/無料
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

明礬地獄

明礬温泉の名物・地獄蒸しプリンを販売する、岡本屋売店の道をはさんで目の前の高台にあるのが明礬地獄。湯の花を採取する湯の花小屋のまわりに、木道の遊歩道(有料)が整備されており、硫黄の湯気がもうもうと立ちのぼるなか、散策が楽しめるという趣向。木

明礬湯の里

伽藍岳(がらんだけ/1045.4m)から東に派生する鍋山の麓にある明礬温泉(みょうばんおんせん)は、その名の通り、古くから明礬と湯の花の採集地。江戸時代にはその採取が森藩の財政を支えました。明礬湯の里は大露天風呂が人気の日帰り入浴施設と、湯

鶴寿泉

戦国時代、豊後国(ぶんごのくに=現・大分県)の領主として名を馳せた、大友宗麟(おおともよししげ/おおともそうりん)が開いたという別府八湯のひとつ明礬温泉(みょうばんおんせん)。鶴寿泉は、湯治場として栄えた温泉街の一角にある市営の共同湯で、し

 

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