不均質な自然と人の美術館

不均質な自然と人の美術館

大分県豊後高田市、長崎鼻リゾートキャンプ場の中央広場に建つのが、不均質な自然と人の美術館。展示される作品は、「テクノロジーを介して、自然と人とがインタラクティブ(相互)に触れ合うこと」をテーマにしたデジタルアート作品という異色の美術館です。

訪れるタイミングによって違った表情の作品

不均質な自然と人の美術館
「太陽と月の部屋」

この斬新な美術館を生み出したのは、福岡を拠点に活動するクリエイティブ・ラボ「anno lab」(あのラボ)で、anno lab初の常設美術館として令和2年8月1日にオープン。

通常、美術品は均質化され、常に同じ状態が保たれ、いつ誰が見ても同様の体験が得られるように設計されています。
これに対して自然界は、雨上がりの虹、朝霧に包まれる森という風に、不均質なものであり、その時々で変化していく体験が、感動を生み出します。

展示される美術作品は、太陽の光や天候、風力・風向など、美術館の周りの自然環境、そして訪れた人の状態をセンサーなどのテクノロジーを用いて直接的、間接的に取り入れ、自然と人の「不均質性」あるいは人工物の「均質性」を際立たせています。

美術館は、「太陽と月の部屋」、「海の部屋」、「森の部屋」の3つの部屋で構成、太陽と月の動きや、風の向きといった自然の要素を取り入れた作品は、訪れるタイミングによって違った表情を見せてくれます。

作品は、自然の光を感じ、触れ合うことができるアート空間「太陽と月の部屋」(the Sun and Moon Room)、空中に浮かぶ不思議な水の玉と触れ合うことができるアート空間「海の部屋」(the Sea Room)、森に息吹く無数の生命を感じさせる音と映像に包まれるアート空間「森の部屋」(the Forest Room)の3つで、館内は撮影もOK(ただしフラッシュ撮影は不可)。

「太陽と月の部屋」は、部屋の上部に設置された窓から差し込む自然光で、作品の表情が変化する仕掛け。
「海の部屋」は、美術館周辺の海の潮の満ち引きや波の高さによって、ゆるやかに色や動きが変化。
「森の部屋」は、美術館の周囲の森の風などの要素を元に刻々と変化していく仕組みです。

不均質な自然と人の美術館
「海の部屋」
不均質な自然と人の美術館
「森の部屋」
不均質な自然と人の美術館
名称 不均質な自然と人の美術館/ふきんしつなしぜんとひとのびじゅつかん
所在地 大分県豊後高田市4060 長崎鼻リゾートキャンプ場内
関連HP 不均質な自然と人の美術館公式ホームページ
電車・バスで JR宇佐駅から大交北部バスで55分、長崎鼻キャンプ場入口下車、徒歩10分。または、JR宇佐駅からタクシーで35分
ドライブで 宇佐別府道路宇佐ICから約29km
駐車場 300台/有料
問い合わせ 豊後高田市観光まちづくり株式会社 TEL:0978-23-1860
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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