大分県杵築市、城下町・杵築の南台武家屋敷(中根邸などがあります)から商人の町・谷町へと通じる坂道が志保屋の坂(塩屋の坂)。谷町通りを挟んで向かい合う反対側の坂が有名な酢屋の坂で、実は志保屋の坂(塩屋の坂)から酢屋の坂を眺めるのが、杵築を代表する景観になっています。
北に酢屋の坂を眺望
坂下には明治33年創業、味噌の醸造所「綾部味噌醸造元」がありますが、その前身は、江戸時代の豪商「志保屋」の塩屋長右衛門が始めた酢屋。
この酢屋(商人町)を起点に北の高台、北台武家屋敷(大原邸など)上る酢屋の坂、南側の南台武家屋敷(中根邸など)への志保屋の坂(塩屋の坂)があり、「サンドイッチ型城下町」と呼ばれています。
志保屋の坂(塩屋の坂)を登った南台には、中根長右衛門(現・中根邸)、大原勘七らが住む南台家老丁のほかに、藩主の菩提寺・養徳寺へ通じる本丁を中心に、松・竹・梅の3小路、裏丁に面して平井一郎左衛門、石田源介など100石取以上の奉行職を務めた上級武士らが住んでいました。
幕末期に描かれたと推測される南台本丁通りの絵図『南台本丁武家屋敷町筋図』によれば土塀と門で囲われた武家屋敷らしい道路景観が形成されていたのです。
坂の上に南台武家屋敷があるため、騎馬による登降を考慮した造りになっています。
一帯は、国の重伝建、杵築市北台南台伝統的建造物群保存地区に選定。
大分では日田市豆田町伝統的建造物群保存地区に次ぐ、2番目の重伝建です。
志保屋の坂(塩屋の坂) | |
名称 | 志保屋の坂(塩屋の坂)/しおやのさか(しおやのさか) |
所在地 | 大分県杵築市杵築 |
関連HP | 杵築市観光協会公式ホームページ |
ドライブで | 大分空港道路杵築ICから約3.3kmで観光客用駐車場 |
駐車場 | 観光客用駐車場を利用 |
問い合わせ | 杵築市観光協会 TEL:0978-63-0100 |
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