青森県のローカル私鉄、弘南鉄道は2025年10月2日(木)、大鰐線(中央弘前駅〜大鰐駅)を2028年3月31日で休止すると発表しました。岩木山を背に、リンゴ畑を走り抜ける「りんご畑鉄道」の愛称で知られ、鉄道ファンにも人気の私鉄ですが、76年目となる年に終止符を打つことになりました。
利用者はピーク時の7%まで落ち込んでいる
大鰐線の利用者数は、ピークの1974年度に389万人台を記録していますが、2024年度はその7%足らずの29万104人にまで落ち込んでおり、鉄道としての維持継続は困難になっていました。
2013年には弘南鉄道が廃止の検討を表明、沿線8市町村との協議の結果、2024年11月に2028年3月での休止を公表していましたが、今回は正式な決定に。
現在も通勤通学の足となっていることから代替交通の確保が必要となりますが、弘南鉄道は、「大鰐線に代わる公共交通については、現在、青森県主催の検討会議において調整が進められており、当社としてもできる限りの協力していく」ということで、沿線8市町村に委ねられています。
弘南鉄道大鰐線「りんご畑鉄道」を2028年3月で休止、実質廃止が決定! | |
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