埼玉県秩父市宮側町、秩父神社(秩父まつり会館)近くにある、明治時代初期に建築された商人宿「秩父館」を、地元・みやのかわ商店街振興組合が観光拠点に再生したのが、ほっとすぽっと秩父館。囲炉裏の切られた1階は休憩コーナー、秩父市民が手作りした手芸品や陶芸品を展示販売するスペースになっています。
明治12年築、秩父往還に面した商人宿の建物を再生
国道299号、旧秩父往還に面して建つレトロな建物の、ほっとすぽっと秩父館。
北側には「武甲酒造 柳田総本店」、南側には秩父ふるさと館(旧柿原商店店舗)も建ち、秩父の歴史を今に伝える一画です。
商人宿「秩父館」の建物は、明治12年築。
平成19年に、みやのかわ商店街振興組合が観光拠点に再生しています。
囲炉裏近くには井戸、2階には昔ながらの広間(宿泊に使った部屋)、巨大な神棚などもあり、往時の生活を偲ぶことができます(2階の大広間は多目的スペースとして活用されています)。
建物の部材は、近くにあった豪農の屋敷の部材を譲り受けたものとのことで、天井の見事な梁(はり)などに豪農の屋敷の面影も。
秩父館は、建築家・関根要太郎(せきねようたろう/昭和34年没)、母の実家で、この家で育っています。
百十三銀行本店(北海道函館市)、旧多摩聖蹟記念館(東京都多摩市)、秩父宮殿下台臨記念館(埼玉県秩父市三峯神社境内)などを設計するなど、昭和初期に活躍。
関根要太郎が実家に戻った際に作ったという平面図(『日本建築士』昭和11年10月号掲載)も残されています。
ほっとすぽっと秩父館 | |
名称 | ほっとすぽっと秩父館/ほっとすぽっとちちぶかん |
所在地 | 埼玉県秩父市宮側町18−2 |
関連HP | 秩父市公式ホームページ |
電車・バスで | 秩父鉄道秩父駅から徒歩5分、西武秩父線西武秩父駅から徒歩15分 |
ドライブで | 関越自動車道花園ICから約25km |
駐車場 | なし/周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | ほっとすぽっと秩父館 TEL:0494-24-8856 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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