三井寺・一切経蔵

大津にある三井寺(園城寺)の一切経蔵(一切経を安置するための堂)は室町時代初期の建築で、1602(慶長7)年に毛利輝元により長門国(ながとのくに=山口県)の国清寺(洞春寺)から移築、寄進されたもの。国の重要文化財に指定されています。禅宗様なのは国清寺(洞春寺)が禅寺だったことに由来します。

一切経を安置するための堂は西の京・山口からの移築

1595(文禄4)年11月、三井寺(園城寺)は、突如、豊臣秀吉の逆鱗に触れ、「文禄の闕所」(ぶんろくのけっしょ)という厳しい沙汰を受けます。
境内の堂舎さらには所有する所領を没収する処罰で、すべての堂宇はいったんこの時に破却されています(比叡山延暦寺の西塔・釈迦堂はこの時解体された三井寺の金堂を移築)。
その理由は、今も謎のままですが、道澄などの尽力もあって、秀吉は死の前日に三井寺復興を遺言します。

道澄と深い縁のあった毛利輝元は自ら300名の職人や人足を集め、山口から三井寺に駆けつけたと記録に残されています。
一切経蔵の堂内には高麗版一切経を納める回転式の巨大な八角輪蔵が備えられていますが、洞春寺(山口市)には今も一切経蔵の礎石が現存しています。

三井寺・一切経蔵
名称三井寺・一切経蔵/みいでら・いっさいきょうぞう
所在地滋賀県大津市園城寺町246
関連HP三井寺公式ホームページ
電車・バスで京阪石山坂本線三井寺駅から徒歩12分
ドライブで名神高速道路大津ICから約3.5km
駐車場園城寺駐車場(350台/有料)
問い合わせ三井寺(園城寺) TEL:077-522-2238
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

大津・琵琶湖畔に泊まるなら、公共の宿も狙い目!

滋賀県大津市の琵琶湖湖畔には2軒の公共の宿があります。2軒ともリゾートホテルのように使え、そしてエコノミーなのでおすすめです。大津は京都散策の基地としても絶好のロケーションなので、京都に行こうかなというときにもぜひ候補に入れてください。誰で

取材班おすすめ! 大津に泊まるならリゾートホテルに予約を!

滋賀の都・大津は、琵琶湖の湖上遊覧、比叡山延暦寺への参詣、石山寺や三井寺への参詣など、大津観光だけでなく、「京都に近い」というメリットを生かして京都観光の基地として活用できます。そんな大津では琵琶湖の湖畔にあるリゾートホテルがおすすめです。

三井寺

天台寺門宗の総本山で、長等山中腹に広大な敷地を有する名刹、三井寺(みいでら)。正式名は長等山園城寺(ながらさんおんじょうじ)といい、近江八景の一つ「三井の晩鐘」でも有名。奈良時代、壬申の乱に敗れた大友皇子の霊を弔うために創建された古刹で、大

ABOUTこの記事をかいた人。

アバター画像

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ