北国脇往還伊部本陣跡

北国脇往還伊部本陣跡

滋賀県長浜市湖北町伊部にある、街道時代の本陣跡が北国脇往還伊部本陣跡。中山道関ヶ原宿と北国街道木之本宿を結ぶ街道が北国脇往還。伊部宿は脇往還のほぼ中間に位置し、本陣、問屋が各1軒、旅籠11軒、伝馬13疋が常備される大きな宿場でした。肥田家が主を務めた伊部本陣跡は往時の面影を残しています。

街道時代の本陣が現存!

鳥居本宿(とりいもとじゅく/現・彦根市鳥居本町)で中山道と分かれ琵琶湖に沿って北上する長浜経由の北国街道とは木之本宿で合流していました。
脇往還とはいうものの、戦国時代には小谷城下を経由するため重要で、羽柴秀吉が大垣から賤ヶ岳へと5時間で駆け抜けた「美濃大返し」もこの道を利用。

藩政時代には、越前諸藩の大名などは江戸への近道として脇往還を活用しています。
北国脇往還には藤川宿(米原市藤川)、春照宿(すいじょうじゅく/米原市春照)、小谷宿(おだにじゅく)の3宿があり、そのうち小谷宿は江戸への上り(関ヶ原方面)が伊部宿、国元への下り(木之本方面)が郡上宿の2宿1駅の形態を採用。
つまりは、伊部本陣は江戸へと向かう大名が宿泊・休息に利用していました。

伊部本陣は、街道に向けて14間半という大きな間口があり、往時には裏の馬屋まで下馬せずに入ることができたのだとか。
現在は民家で16代当主が維持管理し、伊能忠敬の宿泊した記録や提供した料理の記録も些細に残されています。

北国脇往還伊部本陣跡
名称 北国脇往還伊部本陣跡/ほっこくわきおうかんいべほんじんあと
所在地 滋賀県長浜市湖北町伊部585
ドライブで 北陸自動車道小谷城スマートICから約2km
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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