ユネスコ世界文化遺産に登録される比叡山延暦寺の横川(よかわ)地区にあるのが根本如法塔。慈覚大師(円仁)が横川にある根本杉のほこらの中で始めた法華経書写にちなみ、写経などを納める堂として造られたのが根本如法堂です。その根本如法堂の跡に多宝塔の如法塔が建てられています。
円仁が草庵を結び修行した地に建つ
円仁は唐に渡る5年ほど前に大病を患い、意を決して横川に草庵を結んでいます。
そして円仁は、1文字書くたびに3回の五体投地(両手・両膝・額を地面に投げ伏して仏を礼拝すること)を繰り返し、3年の歳月を要して、法華経全巻を写経しています。
唐からの帰国後、根本観音堂(横川中堂)を建立し、筆写した経文を安置するための根本如法堂も建てられましたが、信長の比叡山焼き討ちで灰燼と化しています。
現在の根本如法塔は、大正14年に建立されたもので、数々の仏教経典を書写したものを納めて祈念し、長く後世に伝えるために安置しておくところです。
比叡山延暦寺・根本如法塔 | |
名称 | 比叡山延暦寺・根本如法塔/ひえいざんえんりゃくじ・こんぽんにょほうとう |
所在地 | 滋賀県大津市坂本本町4220 |
関連HP | 比叡山延暦寺公式ホームページ |
電車・バスで | JR比叡山坂本駅、または京阪石山坂本線坂本駅から坂本ケーブルで11分、延暦寺駅下車、延暦寺バスセンターから比叡山内シャトルバス19分、横川中堂下車 |
ドライブで | 名神高速道路京都東ICから約23km |
駐車場 | 奥比叡ドライブウェイ横川駐車場(80台/無料) |
問い合わせ | 比叡山延暦寺 TEL:077-578-0001/FAX:077-578-0678 |
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