建部大社

建部大社

滋賀県大津市にある建部大社は、近江国一之宮。神社の東側で、近江国庁跡も発掘されており、一帯が律令時代(古代から中世)の近江国の中心地だったことがわかります。源頼朝が京から伊豆に流される途中で、源氏の復興を祈願し、見事に叶ったため、以来出世開運の神としても尊崇されています。

近江の守護神として近江国府近くに鎮座

社伝によれば、日本武尊(やまとたけるのみこと)の妃・布多遅比売命(ふたじひめのみこと)が神勅で、日本武尊を「建部大神」として神崎郡建部郷千草嶽(現・東近江市の箕作山)祀ったのが始まりという。
天武天皇4年(675年)、近江の守護神として、現在地の栗太郡勢多へ遷座したもの。

源頼朝は、平治の乱に敗れて京から伊豆国に流される途中、永暦元年(1160年)3月20日、建部大社に立ち寄って源氏の再興を祈願、後に大願成就したことから、出世開運の神としても知られています(『平治物語』)。
建久元年(1190年)11月、源頼朝上洛の際には、建部大社に立ち寄り、神領を寄進しています。

昭和20年8月に日本で最初の千円紙幣(甲号券)が発行された時、絵柄は日本武尊と建部大社本殿でした。
文永7年(1270年)の銘がある石灯籠は国の重要文化財。

建部大社
名称建部大社/たけべたいしゃ
所在地滋賀県大津市神領1-16-1
関連HP建部大社公式ホームページ
電車・バスでJR石山駅から徒歩25分。または、近江バス・帝産バスで建部大社前下車
ドライブで名神高速道路瀬田東ICから約2.5km、瀬田西ICから約1km
駐車場70台/無料
問い合わせ建部大社 TEL:077-545-0038
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
建部大社『船幸祭』

建部大社『船幸祭』|大津市

毎年8月17日、滋賀県大津市の建部大社で『船幸祭』(せんこうさい)が斎行されます。建部大社は、社伝によれば創建は神代に遡るという古社で、近江国一之宮。祭神である日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の折、船団を従え、海路をたどったことに由来

近江国府跡(近江国庁跡)

近江国府跡(近江国庁跡)

律令時代(8世紀中頃~10世紀後半)の近江国の国府は、滋賀県大津市の瀬田唐橋東1kmの丘陵上、現在の大江三丁目・大江六丁目・三大寺あたりにあったことが判明しています。現在の滋賀県庁の跡にあたる近江国庁跡の遺構が昭和38年、昭和40年の遺構で

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