今津港(琵琶湖汽船)

今津港(琵琶湖汽船)

滋賀県高島市今津町にある琵琶湖汽船の「竹生島クルーズ」(今津港〜竹生島〜長浜港)が発着する港が、今津港。竹生島まで25分のクルーズで、長浜港で下船すれば、「琵琶湖横断航路」ということに。北前船で敦賀で下ろされた荷を今津まで陸送し、大津へと舟運で運んだ歴史を秘めた港です。

竹生島へは25分のクルーズ、対岸の長浜港に渡ることも可能

今津港(琵琶湖汽船)

舟運で栄えた琵琶湖の主要港のひとつが今津港。
北前船の荷は、湖北・塩津から舟に載せられ、琵琶湖を縦断するケースがメインでしたが、豊臣秀吉が大坂城を築く際、人馬が足りず難渋したところへ今津の民が馳せ参じたことへの返礼で、日本海からの物資の中継地を隣接する木津に代わって今津にしたこともあり、今津は近世初頭(17世紀後半、西廻り航路が開かれて流通量は減少)に大いに繁栄、古い町並みが残されたのです(小浜へ通じる九里半街道、北陸へ通じる西近江路の追分けとして宿場も置かれています)。

今津港の桟橋には『琵琶湖周航の歌』歌碑がありますが、大正6年6月28日、第三高等学校(三高、現在の京都大学)ボート部の小口太郎(おぐちたろう)が、今津の湖岸の宿で同行の漕友に披露したのが始まりということから。
3番の歌詞「波のまにまに 漂えば 赤い泊火(とまりび) 懐かしみ 行方定めぬ 波枕 今日は今津か 長浜か」のなかに「赤い泊火」が出てきますが、これが今津港の桟橋突端にある灯火のこと。

対岸の長浜港に渡り、JR長浜駅から北陸本線で帰途につく場合(琵琶湖横断航路を利用し周回する場合)は、JR湖西線・近江今津駅を利用し、徒歩5分の今津港(京都から新快速で48分)で乗船を。

今津港(琵琶湖汽船)
名称 今津港(琵琶湖汽船)/いまづこう(びわこきせん)
所在地 滋賀県高島市今津町今津30
関連HP 琵琶湖汽船公式ホームページ
電車・バスで JR近江今津駅から徒歩5分
ドライブで 名神高速道路京都東ICから約54km
駐車場 琵琶湖汽船専用駐車場(40台/無料)
問い合わせ 琵琶湖汽船今津港 TEL:0740-22-1747
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
『琵琶湖周航の歌』歌碑

『琵琶湖周航の歌』歌碑

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