滋賀県近江八幡市新町2丁目、近江八幡市八幡伝統的建造物群保存地区に選定され、古き町並みの残る新町筋(新町通り)に現存する商家が、森五郎兵衛邸(もりごろうべえてい)。初代・森五郎兵衛は、江戸時代中期の近江商人で、伴傳兵衛家から独立し、八幡御三家と称されるまでに発展しました。建物は非公開です。
八幡御三家のひとつ、森五郎兵衛の近江本宅
初代・森五郎兵衛は、近江八幡の豪商・伴傳兵衛家に奉公に入り、その忠勤ぶりから褒賞状を作成、資金とともに五郎に手渡し、独立することを許したため、その恩に報いるため、煙草商として江戸から関東一円を行商し、信頼を得て、江戸に出店を設け、近江の麻布を販売する呉服なども扱うまでに発展しています。
初代は元禄16年2月17日(1703年4月2日)に没していますが、奉公人を第一とする商いの姿勢は代々の森五郎兵衛に引き継がれ、延享5年(1745年)、屋号を近江屋三左衛門として店を江戸神田堅大工町から神田本石町に移転、さらに八幡御三家(西川甚五郎家、西川庄六家、森五郎兵衛家)と称されるまでになったのです。
昭和6年には村野藤吾設計(渡辺節建築事務所から独立後の最初の作品)で東京日本橋室町に地上7階建ての「近三ビルヂング」(屋号:近江屋の「近」、三左衛門の「三」より命名)を建築し、現在もビルは耐震化工事を施して現存、不動産管理の近三商事としてその歴史を今に伝えています。
森五郎兵衛邸向かいにある近江八幡市立資料館(郷土資料館)は森家の控宅で、昭和54年に近江八幡市に寄贈されたもの。
森五郎兵衛邸 | |
名称 | 森五郎兵衛邸/もりごろうべえてい |
所在地 | 滋賀県近江八幡市新町2-6-2 |
関連HP | 近江八幡市公式ホームページ |
電車・バスで | JR近江八幡駅から徒歩30分 |
ドライブで | 名神高速道路竜王IC、蒲生スマートICから約12km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
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