「SLやまぐち号」運転開始|2025

山陽新幹線の乗り換え駅となる山口線新山口駅から津和野駅間を走る観光列車「SLやまぐち号」が2025年も5月3日(土・祝)に運転を開始し、現在9月までの土・日曜、祝日に運転日が設定されています(6月7日〜8日は運休)。C57とD51が5両の客車を牽引し、最後尾のグリーン車はレトロ車両で展望車となっています。

グリーン車は、特急「富士」の1等展望車を模している!

1979年8月1日に当時の国鉄・高木文雄総裁の英断で山口線にSLを復活させたもの。
2017年9月2日からは現在の大正ロマン風の客車で運転され、最後尾のグリーン車には開放式展望デッキが備えられています。

グリーン車1両、普通車指定席4両の編成で、臨時快速列車の扱いのため、乗車券のほかにグリーン料金、指定席券を購入すれば乗車可能です。
グリーン料金などは2024年に大幅に料金がアップし、指定席券1680円(小人半額)、グリーン券2500円(大人、小人同額)となっています。
小学生以上2人を含む家族4人でグリーン車を利用するとプラス1万円ということになりますが、その価値はあります。

1号車(グリーン車)のオロテ35は、定員23名。
マイテ49形を参考として新製された展望車で、開放式展望デッキを備えています。
マイテ49形は庶民には手が届かなかった戦前の1等展望車で、1938年、新橋駅~下関駅間で運行された国内初の特急列車用(特急「富士」)として製造されたもの。
上流階級や要人専用の列車で、展望デッキも、駅ホームでの見送り用で、高速での走行時には閉鎖されていました。

「SLやまぐち号」では、特急「富士」、特急「つばめ」の1等車気分を味わえる上、展望デッキにも立ち入れるので、グリーン券2500円は十分にその価値があるといえるのです。

ちなみに、1等展望客車「マイテ49形」の2号車(マイテ49 2)は、京都鉄道博物館に保存されています。

「SLやまぐち号」運転開始|2025
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SLやまぐち号・展望車

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