島根県仁多郡奥出雲町にあるJR木次線(きすきせん)の駅が出雲坂根駅(いずもさかねえき)。宍道駅(島根県松江市)と備後落合駅(広島県庄原市)結び、中国山地を越える木次線ですが、出雲坂根駅(標高564m)から三井野原駅(726m)との高度差をJR西日本では唯一という三段式スイッチバックで克服しています。
三段式スイッチバックで高度差を克服
木次線(きすきせん)は、標高差162mを2段式スイッチバックで克服していますが、並走する国道314号は、「奥出雲おろちループ」(ループ橋)で高度差をクリアしています。
三段式スイッチバックを上りきり、中央坂根トンネルを通過した先で、車窓から「奥出雲おろちループ」を眺望するので、乗車の際にはお見逃しなく。
標高726mの三井野原駅は、実はJR西日本では最高所の駅になっています(宍道駅との標高差は722mもあります)。
木次線活性化対策の一環で、行楽シーズンには、トロッコ列車「奥出雲おろち号」(木次駅〜備後落合駅)が運転され、出雲坂根駅はその停車駅にもなっていますが、1日平均乗車人員は、わずかに1人というのが現状で、廃止の危機に瀕しています。
ちなみに、出雲坂根駅周辺には湧水スポットが数多く、ホームの片隅に「延命水」と呼ばれる湧き水もあることから「天真名井」(あめのまない)という愛称が付けられ、隣の三井野原駅の愛称が「高天原」(たかまがはら)になっています。
出雲坂根駅(スイチバック駅) | |
名称 | 出雲坂根駅(スイチバック駅)/いずもさかねえき(すいっちばっくえき) |
所在地 | 島根県仁多郡奥出雲町八川992 |
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