昭和21年、米軍統治下の奄美大島・旧名瀬市で創刊され、奄美群島の主読新聞になっているのが南海日日新聞。地方文化の復権、奄美学の興隆を背景に、昭和57年に南海日日新聞が公募、選定したのが奄美十景(あまみじっけい)。奄美大島5、徳之島2、そして喜界島、沖永良部島、与論島が各1という内訳です。
あやまる岬|奄美大島
所在地:鹿児島県奄美市笠利町須野
選定理由:亜熱帯のおおらかさ
備考:「あやまる」は、謝罪ではなく「綾に織られた(斜文織の)鞠」に由来する地名
サンゴ礁の海とソテツジャングルといった亜熱帯の風景が広がり、岬一帯があやまる岬観光公園として整備
長雲峠(龍郷湾)|奄美大島
所在地:鹿児島県大島郡龍郷町嘉渡
選定理由:幻想の海の彩り 長雲峠から見た龍郷湾
備考:実際の峠の北に奄美自然観察の森が整備され、3つの展望地から龍郷湾、東シナ海を眺望
大浜海浜公園|奄美大島
所在地:鹿児島県奄美市名瀬小宿大浜701-1
選定理由:東洋一のサンセット
備考:日本の渚百選、日本の水浴場88選に選定される美しいビーチで、東シナ海(喜界島から先が太平洋)に沈む夕日を眺める絶好のロケーション
湯湾岳(焼内湾)|奄美大島
所在地:
選定理由:霊峰からみる夕景 湯湾岳から見た焼内湾
備考:奄美群島最高峰の湯湾岳は、ユネスコ世界自然遺産のコア・エリア、奄美群島国立公園の特別保護地区に指定
宇検村側の標高472.9mのピーク一帯を園地化したのが、湯湾岳展望公園(湯湾岳展望園地)で、焼内湾(やけうちわん)を一望に
油井岳(大島海峡)|奄美大島
所在地:鹿児島県大島郡瀬戸内町
選定理由:壮大な島影 油井岳から見た大島海峡
備考:「亜熱帯の瀬戸内」ともいわれる大島海峡を一望にする油井岳展望台
山上まで車道も通じており、手軽に絶景を目にすることができる
百之台|喜界島
所在地:鹿児島県大島郡喜界町嘉鈍2279
選定理由:聖なる台地
備考:広大な隆起サンゴ礁台地を公園化したのが百之台公園(百之台国立公園展望所)
百之台の「ひゃ」は、島の支配者である按司(あじ)を表し、按司の有する台地の意です
犬田布岬|徳之島
所在地:鹿児島県大島郡伊仙町犬田布
選定理由:荒々しさとやさしさと
備考:徳之島の最西端の岬で、犬田布岬の北西の沖合いには、撃沈された戦艦「大和」の船体が今でも沈んでおり、そのため、岬には大和の慰霊塔が築かれています
ムシロ瀬|徳之島
所在地:鹿児島県大島郡天城町与名間字大石クジン1-3
選定理由:天地創造の夢
備考:徳之島の海岸線に続く花崗岩の岩棚で、まるでムシロ(藁やイグサで編んだ敷物)のような模様というのがその名の由来
田皆岬|沖永良部島
所在地:鹿児島県大島郡知名町田皆
選定理由:日の出と日没の名所
備考:東シナ海に突き出した岬の高さ50mにもなる海食崖の断崖で、矢護仁屋岬灯台(やぐにゃみさきとうだい)が建つ
百合ヶ浜|与論島
所在地:鹿児島県大島郡与論町古里
選定理由:熱帯魚も遊ぶ砂地
備考:大金久海岸(白砂の美しい遠浅の海水浴場)の沖合い1.5kmにある百合ヶ浜は、春から夏にかけて、大潮の干潮の時間帯にのみ姿を見せる浜
「天国に一番近い幻のビーチ」とも
奄美十景とは!? | |
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