聖徳記念絵画館

聖徳記念絵画館

東京都新宿区、明治神宮外苑にある美術館が聖徳記念絵画館。大正15年、明治天皇と昭憲皇太后を讃えるために建てられた絵画館。神宮外苑の名物、イチョウ並木の真正面に位置し、シンメトリーの洋館。白亜のドームをもつ重厚な建物は、全体が花崗岩でおおわれ、入口や床はすべて天然の大理石を使っています。

花崗岩の重厚な建物が印象的

聖徳記念絵画館

建物だけでも一見の価値がありますが、明治天皇を中心に、明治維新を成し遂げた史実に基づいた厳密な考証の上で描かれた80枚の名画が展示されています。

展示は常設展のみで、明治時代の出来事を描いた大壁画80枚を、年代順に展示。
壁画は、年代順に日本画家・邨田丹陵(むらたたんりょう)の『大政奉還』、日本画家・結城素明(ゆうきそめい)の『江戸開城談判』、日本画家・山口蓬春(やまぐちほうしゅん)の『岩倉大使欧米派遣』など前半40枚は日本画、後半40枚が洋画で、壁画1枚の大きさは縦3m、横2.5~2.7mと巨大なもの。

一流画家による優れた芸術作品ばかりです。

ちなみに、明治神宮外苑は青山練兵場跡地を明治神宮の「外苑」という形で公園として整備したもので、大正15年に創建。
聖徳記念絵画館を中心に、明治神宮野球場(神宮球場/所有者は明治神宮)、外苑競技場(現在は文部科学省所管の国立競技場)などが配されています。
聖徳記念絵画館の運営も明治神宮で、今も外苑は神苑の扱いです。

「直線的意匠と先駆的技術を採用した、わが国初期の美術館建築」と評価され、明治神宮宝物館とともに国の重要文化財に指定されています。
設計の原案は、官庁営繕で活躍した建築家・小林正紹(こばやしまさつぐ)で、公募による建築設計競技で選出。

聖徳記念絵画館の東、明治記念館は明治神宮の結婚式場として有名ですが、赤坂仮皇居御会食所をラウンジにした「ラウンジkinkei」、ランチタイム、「アフタヌーンティー」の営業もあるORIENTAL GARDEN TOKYO 「竹游林」、そして夏には中庭に面したビアテラス「鶺鴒」が営業。
壁画鑑賞後のくつろぎに絶好です。

聖徳記念絵画館
聖徳記念絵画館
名称 聖徳記念絵画館/せいとくきねんかいがかん
所在地 東京都新宿区霞岳町1-1
関連HP 明治神宮外苑公式ホームページ
電車・バスで JR信濃町駅から徒歩5分
ドライブで 首都高速外苑ランプから300m
駐車場 絵画館駐車場(396台/有料)
問い合わせ 聖徳記念絵画館 TEL:03-3401-5179/FAX:03-3401-5179
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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