諏訪坂

赤坂方面から外濠を渡り、赤坂見附(赤坂御門)を入った先の坂道。現在では都道府県会館、赤坂プリンスクラシックハウス前の坂道が諏訪坂。もともと諏訪氏の屋敷のあったことが名の由来です。諏訪氏というのは、諏訪神社上社大祝(おおほうり)を司った家柄で、大名家のほか旗本にもなっていました。

坂の名前は旗本・諏訪家の屋敷があったことに由来

麹町方面側の眺め

江戸時代には紀州藩の江戸屋敷があり、その門に達磨(だるま)に似た木目があったため達磨門と呼ばれたため、達磨坂とも通称されていました。

『新撰東京名所図会』に「北白川宮御門前にり赤坂門の方へ下る坂を名づく。もと諏訪氏の邸宅ありしを以てなり」と記されています。
現在、「赤坂プリンス クラシックハウス」が建つ場所が、明治時代に北白川宮邸だった場所。

明治17年、ジョサイア・コンドルの設計の北白川宮邸が建てられましたが、北白川宮が港区高輪に移転したため、大正13年、李王家に下賜され、李王家東京邸となります。
戦後、赤坂プリンスホテル旧館、そして結婚式場とレストランの「赤坂プリンス クラシックハウス」に変わっています。

江戸切絵図に見る 諏訪坂

諏訪坂の途中に、旗本・諏訪一学の名が見えます。諏訪氏は坂の名前になるほどの名家ということになります。

諏訪坂
名称 諏訪坂/すわざか
所在地 東京都千代田区紀尾井町・平河町
電車・バスで 東京メトロ有楽町線・南北線・半蔵門線永田町駅から徒歩3分。東京メトロ銀座線・丸ノ内線赤坂見附駅から徒歩5分
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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