洗足池公園

洗足池公園

東京都大田区南千束2丁目、北千束の清水窪湧水などを主な水源とする都内屈指の広さを有する淡水池、洗足池を中心とする大田区立の公園が、洗足池公園。春の桜、秋の紅葉で賑わう公園で、洗足池ではボート遊びを楽しむことができます。冬は渡り鳥の楽園で、野鳥観察にも絶好。

昭和初期から風致地区として自然が守られてきた公園

洗足池公園

歌川広重の『名所江戸百景』の冬の部で「千束の池袈裟懸松」にも、日蓮上人が脱いだ袈裟を掛けたという松が描かれています。

大正時代に都市化が進み、風光明媚な雰囲気が失われつつあったことから、昭和5年には都市計画法に基づく「風致地区」に指定、昭和8年、社団法人洗足風致協会(現・公益社団法人洗足風致協会)が設立され、環境保全が図られるようになったのです(都の名勝に指定)。

池の中島に鎮座する洗足池弁才天は、昭和9年、洗足風致協会が弁天島を築き、厳島神社として再興したもの。

池の畔に新東京八名勝の記念碑が立っていますが、これは昭和7年11月1日、東京市は隣接5郡82ヶ町村の編入で、15区から35区に市域が拡大、報知新聞社がその拡大を記念して公募したのが「新東京八名勝」(池上本門寺、西新井大師、北品川天王寺、日暮里諏訪神社、赤塚松月院、目黒祐天寺、洗足池、亀戸天神)。

公園内には洗足池の風景が気に入り、晩年にここに邸宅「洗足軒」を構えたという勝海舟夫妻の墓、戦死した西郷隆盛を悼み、勝海舟が私費で建立した西郷隆盛留魂碑、勝海舟と西郷隆盛の江戸城無血開城の偉業をたたえた「徳富蘇峰詩碑」(昭和12年建立)、安房で再起を図り、鎌倉に向かう途中の源頼朝が後に名馬「池月」となる野生馬を捕らえたという故事(千束八幡神社に伝承)を今に伝える名馬池月の像などがあります。

洗足池公園
歌川広重『名所江戸百景』冬の部、「千束の池袈裟懸松」
洗足池公園
名称 洗足池公園/せんぞくいけこうえん
所在地 東京都大田区南千束2-14-5
関連HP 大田区公式ホームページ
電車・バスで 東急池上線洗足池駅から徒歩2分
ドライブで 首都高速荏原ランプから約3.5km
駐車場 なし
問い合わせ 大田区地域基盤整備第三課 TEL:03-3726-4320/FAX:03-3726-4318
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
洗足池

洗足池

武蔵野台地南端の湧水をせきとめた、約4万平方メートルもの広大な湧水池が東京都大田区南千束にある洗足池(せんぞくいけ)。清水窪弁財天の湧水など、周囲の湧き水を池に湛えています。現在は大田区立の公園となり、池では手漕ぎボート(洗足風致協会運営)

洗足池公園・ボート乗り場

洗足池公園・ボート乗り場

東京都大田区南千束2丁目、清水窪弁財天の湧水など、周辺の湧水を湛える洗足池の南岸にあるのが、洗足池公園・ボート乗り場。東急電鉄池上線・洗足池駅前、洗足池交番近くにボートハウスがあり、洗足風致協会が運営しています。昭和2年、池上電鉄が開場とい

 

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