東京都小笠原村、小笠原諸島・母島列島の主島・母島の南にあるのが、姪島(めいじま)。姪島瀬戸を隔てて西側にある妹島とともに無人島で、かつては入植された時代もありましたが、戦後は無人島になっています。世界自然遺産「小笠原諸島」構成資産で、母島南端の小富士から視認できます。
112.7mが最高点の小島には海底火山時代の火口跡も
明治9年、明治政府が小笠原の統治を諸外国に通告すると、母島には明治12年、新島出身の折田清三郎一家が入植(江戸時代に欧米・ハワイ系の人々が入植、先住者が暮らしていました)、その後、周辺の島々にも入植が始まり、明治32年には姉島、妹島、姪島を結ぶ月1便の定期航路(母島姉島妹島姪島往復連絡船)も就航するように。
現在では、コパノアカテツームニンアオガンビ群集が島の半分を占めて、自然回帰が進んでいます。
母島列島は、新生代古第三紀始新世(4400万年前)以降、太平洋の浅い海で活動した火山群で、陸地化してから3000万年以上も経っているため、浸食が進み、島の周囲に断崖を形成しています。
島の西岸にはかつての海底火口があり、火口直下の火山体の断面が露出、火口からハイアロクラスタイト(水中に流出した溶岩流が水蒸気爆発の破砕を受けて誕生した岩石)を噴出しながら成長した痕跡を残しています。
姪島 | |
名称 | 姪島/めいじま |
所在地 | 東京都小笠原村母島姪島 |
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