毎年2月第2日曜、愛知県西尾市鳥羽町の鳥羽神明社で『鳥羽の火まつり』が行なわれます。大同年間(806~809年)の創建と伝わる鳥羽神明社で行なわれる『鳥羽の火祭り』(正式名は鳥羽大篝火)は、1200年の歴史があり、国の重要無形民俗文化財に指定。「天下の奇祭」として名高い祭礼です。
神男と奉仕者が燃え盛る火の中へ!
神木を茅(かや)で包み、青竹60本で周りを囲み藤で巻き上げ、根元に1年を表わす「十二縄」を巻いた高さ16尺(約5m)の「すずみ」と呼ばれる大松明2基を境内に設置して点火。
祭り当日は二十五厄(25歳の厄男)の中からそれぞれ1名ずつ選ばれた神男(しんおとこ)と奉仕者が15:00に、神明社を出発し海に入って禊(みそぎ)を行ないます。
神男と奉仕者は、ネコと呼ばれる古い幟(のぼり)で作った衣裳をまといます。
宮西川を境に東西に分かれた「福地」(ふくじ)、「乾地」(かんじ)の両地区の25歳の厄男である「神男」(しんおとこ)各1名と、奉仕者(ネコ)が燃えさかる「すずみ」の中に飛び込み、神木(しんぎ)と十二縄を競って取り出し神前に供えるもの。
独特の衣装に身を包んだ奉仕者たちが炎に次々と飛び込み、すずみを激しく揺する様は壮観です。
西側の「福地」が勝てば山間部に豊作が恵まれ一般に雨も多く、東の「乾地」が勝てば干天が続いたり異変が起こると伝えられています。
15:00頃〜禊(みそぎ)、19:30頃~神事、20:00頃〜すずみに点火。
かつては旧暦1月7日に斎行されていましたが、現在では2月第2日曜に行なわれています。
燃え残った竹で箸を作り、それで食事をすると歯の病にかからないと伝えられており、燃え残りを持ち帰ることも可能。
前年の竹で作った箸は、鳥羽神明社で「ご神火ばし」として授与されています。
『鳥羽の火祭り』|西尾市 | |
開催日時 | 毎年2月第2日曜 |
所在地 | 愛知県西尾市鳥羽町西迫89 |
場所 | 鳥羽神明社 |
関連HP | 西尾市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 名鉄三河鳥羽駅から徒歩15分 |
ドライブで | 東名高速道路音羽蒲郡ICから約23km |
駐車場 | ふるさと公園・魚市場他、臨時駐車場(400台/無料) |
問い合わせ | 西尾観光案内所 TEL:0563-57-7840 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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