日本三大急流とは、松尾芭蕉が『奥の細道』途中、「五月雨(さみだれ)を集めて早し最上川(もがみがわ)」と詠んだ最上川、南アルプス北部から駿河湾へと流れ出す富士川、そして人吉盆地を流れる球磨川(くまがわ)。いずれも急流を克服し、舟運が行なわれた河川で、最上川、球磨川では舟下りも健在です。
最上川
全長:229km(単一の都道府県を流れる河川では日本最長)
源流:吾妻山(米沢市)
水源標高:2024m
備考:村上市内の碁点、隼、三ヶの瀬の3ヶ所が「最上川三難所」。江戸時代中期以降は、最上川流域(出羽最上)で栽培の紅花が舟運を利用して京に運ばれています。芭蕉が最上川の舟に乗船したのは元禄2年6月3日(1689年7月19日)で梅雨の増水期
富士川
全長:128km
源流:南アルプス・鋸岳(山梨県)
水源標高:2685m
備考:笛吹川と合流するまでが釜無川。合流点より下流を富士川で、慶長12年(1607年)、角倉了似(すみのくら りょうい)が幕府の名で富士川を開削、以降は鉄道開通まで甲斐と駿河を結ぶ舟運で栄えました
球磨川
全長:115km
源流:石楠越・水上越(熊本県球磨郡水上村)
水源標高:標高1391m(石楠越)、標高1458m(水上越)
備考:寛文5年(1665年)から明治41年まで材木を運搬するなどの舟運が行なわれ、大正初期頃から観光目的の舟下りが始まり、今も続いています
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