中国庭園 燕趙園

鳥取県東伯郡湯梨浜町、東郷湖畔を走る鳥取県道29号（三朝東郷線）沿いにある本格的な中国庭園が、燕趙園（えんちょうえん）。鳥取県と中国河北省との友好のシンボルとして整備されたもので、東郷湖と周囲の山並みを借景として、中国歴代皇帝が造ったさまざまな皇帝庭園方式をそのまま再現しています。

本物にこだわった中国庭園は日中友好のシンボル

庭園は、大部分が皇家園林（中国皇帝所有の庭園）方式で、梧竹幽園（ごちくゆうえん）だけが、私家園林（中国の貴族・高位官僚や富裕な商人・地主所有の庭園）を取り入れたもの。
皇家園林方式の大きな山水に対して、中国江南地方の上品で緻密な風情を表現した梧竹幽園と、対比を楽しめる趣向です。

宮殿装備の建物は、すべて中国で仮り組みしたものを解体して、日本で再び中国人技術者により組み立てるという凝ったもので、一見の価値があります。
描かれている2000を超える彩画もすべて中国人彩画師が描いているというこだわりの庭園。

園内では、1日3回、本場中国から来日した雑技団のショーを上演。

中国庭園 燕趙園は、平成18年放送のフジテレビのドラマ『西遊記』（主演・香取慎吾、全11話）のロケ地にもなっています。

一帯は、道の駅「燕趙園」として整備され、中国人シェフが腕をふるう本格中華バイキングのレストラン「豊味園」（ほうみえん）、中国雑貨の「老龍頭」（ろうりゅうとう）、物産コーナーなどがあります。

画像協力／鳥取県

東郷湖

鳥取県東伯郡湯梨浜町にある周囲12km、面積4.17平方km、深さ2～7mの汽水湖が東郷湖（東郷池）。翼を広げた優雅な鶴に形が似ていることから「鶴の湖」の愛称で親しまれています。西側を流れる天神川の堆積作用などで、かつての内湾がふさがってで