金持神社

全国唯一という「金持」(読みは「かもち」)という縁起のいい名前を持つ鳥取県日野町にある神社。鎮座する集落の名も金持(かもち)。金運祈願、開運祈願のパワースポットと喧伝(けんでん)され、宝くじの当選を祈り、はたまた事業の成功を願って訪れる人が後を絶ちません。

「金持」の名の由来はたたら製鉄にあり!

伯耆国日野郡金持郷は、古代には貴重な「玉鋼」(たまはがね=砂鉄を原料として、たたら吹きにより造られる和鋼)の産地で、一帯には原料の真砂鉄が採れる谷が多く、鉄のことを金(かね)と読んだことから、金(かね)の産する土地ということが地名の由来になっています。
かつてはほとんどの刃物に使われていた玉鋼ですが、日本刀などは今もこの玉鋼からつくられています。

社伝によれば、810(大同5)年、出雲国の神官の次男が、神宮(伊勢神宮)参拝に際して、この地を通りかかったところ、身につけていた玉石が急に重くなり、神社を創建したという。
中世には在地領主で伯耆守護を務めた金持(かもち)氏の尊崇を受けていました。
金持景藤は、1333(元弘3)年、名和長年とともに隠岐を脱出した後醍醐天皇を奉じて鎌倉幕府討幕の軍に参加。社伝によれば、金持神社に必勝祈願し、神前の戸帳を御旗にしたと伝えられています。地区に残る宝篋印塔が、金持景藤の墓と伝えられています。

祭神は、天常立尊(あめのとこたちのみこと)、八束水臣津努命(やつかみずおみずぬのみこと)、淤美豆奴命(おみずぬのみこと)。
出雲大社(島根県出雲市)に客座神として祀られる天常立尊は、天地開闢(てんちかいびゃく)の際、別天津神(ことあまつかみ)五柱の最後に現れた神で、この神様を祀る神社は、駒形神社(岩手県奥州市)など数少なく、稀。
天を支える霊力を持ち、産業開発、必勝祈願などにご神徳があるとされています。

縁起物として、金持箸や金運招福ケースがあり、ジャンボ宝くじ販売の際には人気を呼んでいます。また、使わなくなった財布のお焚きあげも実施。
年4回(1月・4月・7月・10月の25日)お祓い、お焚き上げを行なうので、金持神社HPからなら郵送での受付もOKです。

正月、元旦には金持青年会による恒例の獅子舞奉納もありますので、初詣の際にはお見逃しなく!

獅子舞奉納
金持神社
名称 金持神社/かもちじんじゃ
所在地 鳥取県日野郡日野町金持1490
関連HP 金持神社公式ホームページ
電車・バスで JR根雨駅からは町営バスを利用
ドライブで 米子自動車道江府ICから約13km
駐車場 あり/無料
問い合わせ 金持神社札所 TEL:0859-72-0481/FAX:0859-72-0481
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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