富山県立山町、立山黒部アルペンルート途中にある弥陀ヶ原(みだがはら)は標高2000m内外の高原地帯で、溶岩台地に湿原が広がる雲上の別天地。「餓鬼の田圃」(がきのたんぼ)と呼ばれる池塘(ちとう)が散在し、高山植物の宝庫となっています。「立山弥陀ケ原・大日平」として、ラムサール条約にも登録。
池塘が美しい標高2000mの高原
弥陀ヶ原は、実は日本国内では最も標高の高い所にあるラムサール条約登録湿地。
美女平と室堂を結ぶ立山高原バスの車窓から眺めることもできますが、雲上の湿原の散策をぜひ。
7月~8月の花の最盛期には、チングルマ、コバイケイソウ、ニッコウキスゲ、ワタスゲなどが咲き乱れます。
弥陀ヶ原バス停を起点に湿原地帯を散策する遊歩道も整備され、木道を使って靴を濡らさずに湿原観察を楽しむことができます。
弥陀ヶ原にはアルペンルートオフィシャルホテルの「弥陀ヶ原ホテル」のほかに国民宿舎立山荘がありアルペンルートの基地としても絶好。
「弥陀ヶ原ホテル」1階の和食堂「大日」(11:00~13:45)、1階のロビーラウンジ(8:30~17:00)は外来の利用もOKです。
「弥陀ヶ原ホテル」に宿泊すれば、ホテルスタッフのガイドで弥陀ヶ原を歩くことができるほか、夜にはスターウォッチング、スライド・ビデオ上映会なども実施。
また混雑する日中を避け(一部の散策目的の団体を除き、室堂に比べて下車する人はあまり多くはありませんが)、朝夕に人の少ない弥陀ヶ原を貸切状態で散策でき、美しい夕日、富山の夜景の煌めきを眺めることができるも、宿泊する人だけの特権です。
弥陀ヶ原から獅子ヶ鼻を経て、天狗平、室堂に至る立山信仰登山の道(立山禅定道)も残されていますが、獅子ヶ鼻岩に鎖場があるので、要注意です。
ちなみに弥陀ヶ原の湿原は、ミズゴケの泥炭化によって生じた高層湿原ではなく、大量の雪解け水などによってさらに貧栄養な環境が維持されミズゴケ層の発達が妨げられた湿原と判明しています。
取材・画像協力/弥陀ヶ原ホテル
弥陀ヶ原 | |
名称 | 弥陀ヶ原/みだがはら |
所在地 | 富山県中新川郡立山町弥陀ヶ原 |
関連HP | 立山黒部アルペンルート公式ホームページ |
電車・バスで | 富山地方鉄道立山駅、または、関電トンネル電気バス扇沢駅から立山黒部アルペンルート利用 |
ドライブで | 北陸自動車道立山ICから約25kmで立山駅駐車場。長野自動車道安曇野ICから約40kmで扇沢駐車場 |
駐車場 | 立山駅駐車場(900台/無料、混雑時は臨時駐車場を600台/無料を開設) 扇沢駐車場(350台/有料、230台/無料、混雑時は臨時駐車場を600台〜800台/有料を開設) |
問い合わせ | 立山黒部アルペンルート オフィシャルガイド TEL:076-432-2819 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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