富山県高岡市にある『万葉集』の博物館が高岡市万葉歴史館。万葉歌人として有名な大伴家持(おおとものやかもち)は、越中国の国司として天平18年(746年)から5年間、越中国の国庁に赴任していますが、国庁が置かれていたのが射水郡伏木、現在の高岡市伏木です。
『万葉集』に残された「越中万葉」がテーマ
大伴家持やその部下の官人たちは、万葉集の歌4516首のうち、越中を舞台に337首もの歌を今に残していますが、高岡市万葉歴史館はその『万葉集』に残された歌をテーマにしたユニークなミュージアム。
『万葉集』や上代文学関連の古写本・版本類、遣唐使船の模型、大伴家持のサインのある太政官符(複製)などを収蔵展示するほか、万葉集ゆかりの草花や樹木が植栽された四季の庭(春の庭、夏の庭、秋の庭、冬の庭)も整備されています。
令和2年~3年度にかけリニューアルが行なわれ、「万葉体感エリア」(常設展示室)では、大伴家持が越中へ赴任した際に詠んだ歌と、高岡の四季折々の自然の美しさが、3方向の大型スクリーンにプロジェクションマッピングで映し出されます。
越中国の国庁がどこにあったのか、礎石などの遺構は見つかっていませんが勝興寺一帯が国庁跡、大伴家持も暮らした国司館は、高岡市伏木気象資料館(旧伏木測候所)が東館(ひがしだち)という小字名から国司館跡と推測されています。
越中国分寺跡は、高岡市伏木一宮にその塔跡などがみつかっていますが、越中国分尼寺のあった場所は今も謎です。
高岡市万葉歴史館 | |
名称 | 高岡市万葉歴史館/たかおかしまんようれきしかん |
所在地 | 富山県高岡市伏木一宮1-11-11 |
関連HP | 高岡市万葉歴史館公式ホームページ |
電車・バスで | JR伏木駅から徒歩25分。または、JR伏木駅から加越能バス伏木方面行きのバスで30分、伏木一宮下車、徒歩5分 |
ドライブで | 能越自動車道高岡北ICから約8km |
駐車場 | 54台/無料 |
問い合わせ | 高岡市万葉歴史館 0766-44-5511/FAX:0766-44-7335 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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