富山県高岡市川原本町にある千保川(せんぼがわ)の荷揚げ用に大正時代に築かれた街灯が恵比須塔。千保川河畔の川原町(現在の高岡市川原本町)一帯は、江戸時代から昭和30年代まで魚市場が並ぶ水産問屋の町として発展していました。
千保川舟運の歴史を伝える荷揚場の街灯
大正8年~大正9年に中島川疎水の開削工事が行なわれ、大正10年に新幸橋詰の荷揚場が拡張。恵比須恵比須塔は大正11年に547円をかけて設置された海産物などの荷揚場用街灯( 銘板に「大正十一年五月竣工」 と刻まれています)。
当時は近くに魚市場があり、ここで海産物が水揚げされたのです。
川原本町の恵比須塔周辺に天野屋蒲鉾店(石臼を用いた贅沢な製法で今もかまぼこを製造)、角彦かまぼこ店と、かまぼこの製造工場があるのも、その名残り。
照明部分は、残念ながら昭和25年9月3日の台風28号(ジェーン台風)で消失しています。
隣接(南西側)の中島町は、千保川と中島川の中洲(中島)だった場所で、中島川は現在暗渠になり、姿は見えません。
恵比須塔 | |
名称 | 恵比須塔/えびすとう |
所在地 | 富山県高岡市川原本町 |
電車・バスで | 万葉線片原町駅から徒歩10分 |
ドライブで | 能越自動車道高岡ICから約4.5km |
駐車場 | 1台/無料 |
問い合わせ | 高岡市教育委員会文化財課 TEL:0766-20-1453 |
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