世界遺産知床の中でもダントツに賑やかなウトロ地区。大型ホテルが林立し、ツアー客をのせた観光バスが行き交います。そんなウトロ地区の入口に隠れた秘瀑があります。それが三段の滝。
ウトロ地区の滝といえばオシンコシンの滝が有名で、大型バスなどで駐車場が埋め尽くされるほどの人気ぶりです。
そんなオシンコシンの滝に対して「訪れる人はまずいない」「滝ファンが寄るくらい」(ウトロ地区のホテル支配人の話)というのが、目ざす三段の滝です。
秘瀑というものの、アプローチは至って簡単。女満別・網走方面からのアプローチならオシンコシンの滝を鑑賞後、オシンコシントンネルでオシンコシン崎を抜け、最初に渡る小川の脇の駐車スペースに車を入れればOK。
ウトロ市街からならチャシコツ崎をトンネルでかわし、弁財崎のシェルターを抜けた先、ものの数分の距離です。
オショコマナイ川の海岸段丘に懸かる滝で、落差は15mほど。
残念ながら上部は見ることができません。かつてはこの滝も直接海に落ちていたと想像できますが、今では道路(国道334号)が海岸側に走っています。
滝壺の上に旧道の橋が架かっているのでその橋上から2段分だけ見上げることが可能です。駐車場もあり、ドライブ途中の寄り道にもピッタリでしょう。
オショコマナイ川はアイヌ語で、オ(o=川尻・河口)・ショ(sho=滝/fall)・カ(Ka=上)・オマ(oma=にある)・ナイ(nay/river)=川尻の岩盤の上にある川の意。まさにその通りのイメージで、中世(アイヌ文化は本州の鎌倉時代頃に生まれたものでそれ以前はオホーツク文化です)からこのままの風景であったことがよくわかります。
三段の滝 | |
名称 | 三段の滝/さんだんのたき |
所在地 | 北海道斜里郡斜里町ウトロ西 |
ドライブで | 女満別空港から約81km |
駐車場 | 20台/無料 |
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