高野山 壇上伽藍・中門

高野山 壇上伽藍・中門

奥の院とともに高野山の二大聖地とされるのが山内の西寄りに位置する壇上伽藍(だんじょうがらん)。壇上伽藍は、主要な法会の行なわれる高野山の中心で、金堂や根本大塔など諸堂が建ち並んでいます。 その玄関にあたるのが中門で、開創1200年記念事業(平成27年が高野山開創1200年)の一環で、平成27年4月2日に再建落慶されました。

開創1200年記念事業で、鎌倉時代の建築様式をもとに再建

高野山 壇上伽藍・中門

往時の中門は、天保14年(1843年)に焼失し、礎石のみが現存していました。
再建された中門は、鎌倉時代の建築様式をもとに設計され、東西25m、南北15m、高さ16m。
18本の柱は、礎石の上に自立していますが、古来のままに釘などは使われていません。

焼失した中門は銅板葺きの屋根でしたが、鎌倉時代の様式ということで檜皮葺き(ひわだぶき)屋根に。
なんと1500本分の檜皮を使っているとのことです。

中門は、文化6年(1809年)の火災で焼失し、その後、文政3年(1820年)に再建されましたが、天保14年(1843年)に焼失と、江戸時代後期に二度の火災にあっています。
文政3年(1820年)の再建時に造立された持国天と多聞天の二天王は、天保14年(1843年)の火災の際には、火の手を逃れて救出され、根本大塔に安置されていましたが、今回の中門再建に伴って、中門に戻されています。
往時には二天王でしたが、今回の再建時に平成の大仏師・松本明慶(まつもとみょうけい)制作の広目天、増長天の二天王が加わり、現在では四天王が門と門をくぐる参詣者を守っています。

高野山 壇上伽藍・中門
胸元に「蝉」のブローチを付けた広目天
高野山 壇上伽藍・中門
江戸時代造立の多聞天像
高野山 壇上伽藍・中門
名称 高野山 壇上伽藍・中門/こうやさん だんじょうがらん・ちゅうもん
所在地 和歌山県伊都郡高野町高野山152
関連HP 金剛峯寺公式ホームページ
電車・バスで 南海高野線高野山駅から南海りんかんバス奥の院前行きで11分、千手院橋下車
ドライブで 京奈和自動車道紀北かつらぎICから約23km
駐車場 中門前駐車場(18台/無料)・霊宝館前駐車場(18台/無料)・金剛峯寺第2駐車場(72台/無料)・金剛峯寺前駐車場(39台/無料)
問い合わせ 金剛峯寺 TEL:0736-56-2011/FAX:0736-56-4640
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
高野山 壇上伽藍・根本大塔

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