高野山 壇上伽藍・金堂

高野山 壇上伽藍・金堂

空海が高野山を開いた際に、最初に着手した場所が壇上伽藍(だんじょうがらん)です。壇上伽藍は、真言密教の『胎蔵曼荼羅』(たいぞうまんだら)の世界を表しているといわれています。高野山全体を金剛峯寺という寺院と見たとき、その境内地の核にあたる場所で、金堂は高野山の総本堂として創成期からこの地に建つ堂で、現在の建物は昭和7年の再建。

金堂は高野山の総本堂

梁間23.8m、桁行30m、高さ23.73mの入母屋造り、鉄筋コンクリート造りの金堂は、アール・ヌーボーなど新しいデザインを日本に紹介し「関西建築界の父」といわれた建築家・武田五一(たけだごいち)の設計。
本尊の阿閦如来(あしゅくにょらい/薬師如来、秘仏)は高村光雲の作です。

高野山壇上伽藍の各堂宇の参詣は、高野山に伝わる「両壇遶堂次第」(りょうだんにょうどう=読経しながら右回りに参拝)で。

胎蔵曼荼羅
曼荼羅(まんだら)とは、ひとことでいえば、密教の深遠な教えを、グラフィックにデザイン化したもの。
真言密教の教えの中心ともなる大日如来を中央に配して、その周囲に数々の仏を秩序にしたがって配置したものが曼荼羅で、『大日経』に基づいたき胎蔵曼荼羅、『金剛頂経』を基にした金剛界曼荼羅の2つの曼荼羅を合わせて両界曼荼羅を呼んでいます。
胎蔵曼荼羅では、大日如来の周囲には4体の如来(宝幢/ほうどう、開敷華王/かいふけおう、無量寿/むりょうじゅ、天鼓雷音/てんくらいおん)を四方に配し、4体の菩薩(普賢菩薩、文殊師利菩薩、観自在菩薩、慈氏菩薩)をその間に配して、合計8体で表しています。
高野山 壇上伽藍・金堂
胎蔵曼荼羅
高野山 壇上伽藍・金堂
名称 高野山 壇上伽藍・金堂/こうやさん だんじょうがらん・こんどう
所在地 和歌山県伊都郡高野町高野山152
関連HP 金剛峯寺公式ホームページ
電車・バスで 南海高野線高野山駅から南海りんかんバス奥の院前行きで11分、千手院橋下車
ドライブで 京奈和自動車道紀北かつらぎICから約23km
駐車場 中門前駐車場(18台/無料)・霊宝館前駐車場(18台/無料)・金剛峯寺第2駐車場(72台/無料)・金剛峯寺前駐車場(39台/無料)
問い合わせ 金剛峯寺 TEL:0736-56-2011/FAX:0736-56-4640
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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