和歌山県伊都郡九度山町にある南海電気鉄道高野線の駅が、上古沢駅(かみこさわえき)。ひとつ前の下古沢駅から53m上った標高230mに駅があり、終着の極楽橋駅とは305mの標高差があります。高野山参詣関連遺産として経済産業省の近代化産業遺産に認定。
南海電鉄の「秘境駅」のひとつ
昭和3年6月18日、前身となる高野山電気鉄道・高野下駅〜神谷駅(現・紀伊神谷駅)間の延伸開通時に開業した駅で、乗降車数は南海電鉄100駅中、99位(乗降人員最小は、紀伊神谷駅)。
国道は不動谷川の対岸にあり、駅周辺には商業施設はなく、国道沿いに柿の葉寿司定食などが名物の「かじかドライブイン」があるのみです。
上古沢駅は、九度山駅とを結ぶ近畿自然歩道・高野龍神ふれあいルート「高野明神ゆかりのみち」(12.3km、所要4時間20分)の起終点にもなっています。
また、下古沢駅〜上古沢駅間に架かる中古沢橋梁(昭和2年架橋、全国的にも希少なトレッスル橋、全長67.6m、高さ33.4m)を見上げる中古沢橋梁展望デッキ(お立ち台)への起点ともなっています(上古沢駅から徒歩20分)。
上古沢駅、紀伊細川駅、紀伊神谷駅、そして終点の極楽寺橋駅とカーブと登坂路が連続しますが、紀伊神谷駅を筆頭に、上古沢駅、紀伊細川駅も南海電鉄の「秘境駅」になっています。
高野山参詣関連遺産として、極楽橋駅、九度山駅、高野下駅、紀伊清水駅、学文路駅、紀伊神谷駅、下古沢駅、紀伊細川駅、高野山駅、紀ノ川橋梁、丹生川橋梁、鋼索線(高野山ケーブルカー)とともに経済産業省の近代化産業遺産「社寺参詣や温泉観光・海水浴に端を発する大衆観光旅行の歩みを物語る近代化産業遺産群」にも認定されています。
上古沢駅 | |
名称 | 上古沢駅/かみこさわえき |
所在地 | 和歌山県伊都郡九度山町上古沢 |
関連HP | 南海電鉄公式ホームページ |
問い合わせ | 高野山駅 TEL:0736-56-2305/南海テレホンセンター TEL:06-6643-1005 |
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