山口県下関市豊田町、山口県道34号(下関長門線)沿い、大化の改新の条里遺構(律令時代の条里制の遺構)が残る一帯にある道の駅が、道の駅蛍街道西ノ市。長門鉄道のSLで、「長門ポッポ」と呼ばれた長門鉄道101号(ながとてつどうひゃくいちごう)が令和3年に里帰りし、道の駅の中庭広場に静態保存されています。
長門ポッポが里帰りし、道の駅で静態保存
長門鉄道は、山陽本線小月駅より分岐して西市駅までの18.2kmを結んだ鉄道で、大正7年10月7日の開業(昭和31年5月1日に鉄道事業を廃止、現在はサンデン交通に統合)。
豊田町の農産物、木材を運ぶために住民の発起で開通した鉄道です。
その長門鉄道の開業時から昭和22年までの29年間、長門鉄道を走っていたアメリカのH・K・ポーター社(H. K. Porter)製の蒸気機関車が、長門鉄道101号。
開業時に鉄道省1045形(国鉄1045形)と同形の蒸気機関車2両(101、102)を導入。
アメリカのH・K・ポーター(H. K. Porter)が、長州鉄道向けに3両を製造した小型の機関車で、全長6.5m、幅2.3m、高さ3m、重量15t。
のSLで、101号は昭和22年に東洋レーヨン滋賀工場に譲渡され、103として昭和39年まで使用された後、宝塚ファミリーランドに保存。
宝塚ファミリーランド閉園後は加悦SL広場(京都府与謝野町加悦)で保存されていましたが、令和2年3月31日に閉園になったことを受け、「メモリアル長門ポッポ100実行委員会」(後の「長門ポッポを守る会」)による交渉で下関市に無償譲渡され、令和3年11月6日から道の駅蛍街道西ノ市に保存されています。
道の駅蛍街道西ノ市・長門鉄道101号 | |
名称 | 道の駅蛍街道西ノ市・長門鉄道101号/みちのえきほたるかいどうにしのいち・ながとてつどうひゃくいちごう |
所在地 | 山口県下関市豊田町中村876-4 |
関連HP | 道の駅蛍街道西ノ市公式ホームページ |
電車・バスで | JR小月駅からサンデン交通バス青海島行きで38分、豊田町西市下車、徒歩5分 |
ドライブで | 中国自動車道小月ICから約15km |
駐車場 | 道の駅蛍街道西ノ市駐車場(117台/無料) |
問い合わせ | 道の駅蛍街道西ノ市 TEL:083-767-0241/FAX:083-766-0377 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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