「遜色急行」にも使われた! 完全消滅迫る115系

鉄道ファンでなければ115系と聞いてもピンとこないかもしれませんが、首都圏でも横須賀線、高崎線、東北本線、中央本線など、各地で活躍した近郊型電車で、中央本線では急行などにも使われ、「遜色急行」とも称された車両です。現在はJR西日本の山口地区にのみ残されていますが、完全消滅が迫りつつあります。

奇跡的に115系が走る山口地区から115系が消える

山陽路を走る115系

国鉄115系電車は、1963年1月〜1983年6月まで1921両も製造された量産車両。
東北本線・高崎線を皮切りに中央東線など各地に投入された、3扉の通勤型ですが、扉間には固定クロスシート(ボックスシート)を設置したこともあって、急行用車両の不足から急行として使われたこともあり(1等車・グリーン車の車両は製造されていません)、鉄道ファンから遜色急行と揶揄されたこともあります。

国鉄の分割民営時には、1875両がJR東日本、JR東海、JR西日本に引き継がれ、改造して使用されましたが、新車両に更新され、廃車になっています。

JR東日本から、しなの鉄道に譲渡された車両も2020年にスタートしたSR1系の投入による置き換えが進み、絶滅危惧種に。

JR西日本の山陰地区でも115系が残存していましたが、2026年3月14日のダイヤ改正で消滅。
227 系電車「Urara」に置き換わっています。

JR西日本の山口地区は、ほとんど車両の更新がおこなわれてこなかったため、奇跡的に115系が走るエリアとして残され、鉄道ファンにとっては聖地的な存在になっていました。
その山口エリアも、2025年10月30日、JR西日本は「山陽本線(山口エリア)への新しい車両の導入について」という報道発表で「山口エリアに45年振りとなる新しい車両を導入」としています。

岡山エリアなどで運転中の227系近郊形直流電車をベースとした新しい車両「Kizashi」を2026年度以降、山陽線へ順次導入予定とのことで、それによって更新が進み、山口エリアからも「最後に残された115系」が消滅することになります。

山口地区に投入される「Kizashi」
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