最上川源流・火焔滝

最上川源流・火焔滝

山形県米沢市、吾妻連峰の西吾妻山北面、松川上流の間々川に懸かる滝が火焔滝(ひのほえのたき)。河川法による最上川源流になっているのが火焔滝ですが、さらに上流部にも水が流れているため、実際の源流はさらに上部ということに。近くに秘湯として知られる大平温泉「滝見屋」があり、温泉ファンには人気の湯になっています。

大平温泉「滝見屋」の内風呂からも眺望可能

最上川源流・火焔滝

大平温泉「滝見屋」は、火焔滝を眺めることが宿名の由来で、内風呂からも滝を眺めることができます。
大平温泉駐車スペースから40分ほど歩いて到達という山の出で湯(大平温泉から徒歩20分の場所に5台ほどの駐車スペースがあります)。
地元では、単に「かえんのたき」とも呼んでいますが正式名は「ひのほえのたき」で、秋の夕日が滝に当たるとまるで炎が燃え上がるような姿になることが名の由来。
大平温泉には平安時代の貞観2年(861年)、修験者が修行のため山中に分け入り、滝下の岩穴で一夜を明かしたところ、夢枕に不動明王が現れ、そのお告げで、温泉を発見したという伝承があります。
火焔滝は、別名を不動滝といいことからも、火焔(ひのほえ)は、夕日が当たると不動明王の背負う火炎「迦楼羅炎」(かるらえん=衆生の煩悩を大智慧の火で焼きつくして悟りに導きたいとの、不動明王の強い意志を表す)のように見えるというのが滝名の由来と推測できます(落差は40mほどの段瀑)。

明和8年には名君として知られる米沢藩9代藩主・上杉治憲(うえすぎはるのり=上杉鷹山)が江戸から招いた儒学者・細井平洲(ほそいへいしゅう=米沢藩の江戸におけるお抱え文学師範)を誘って滝(大平潭=大平滝と記しています)を訪れています。

天元台高原のパノラマ展望台近くには遠望できる観瀑台(火焔の滝展望台)もあるので、大平温泉まで足を伸ばせない人は観瀑台(火焔の滝滝見台)から眺望を。

最上川源流・火焔滝
名称 最上川源流・火焔滝/もがみがわげんりゅう・ひのほえのたき
所在地 山形県米沢市李山
電車・バスで JR米沢駅からタクシーで50分で大平温泉駐車スペース、大平温泉駐車スペースから徒歩20分
ドライブで 東北自動車道福島飯坂ICから約55kmで大平温泉駐車スペース
駐車場 大平温泉駐車スペース
問い合わせ 米沢市観光課 TEL:0238-22-5111
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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