2024年7月1日(月)〜9月30日(月)、京都府宇治市の宇治川で『鵜飼』(宇治川観光通船)が開催。乗合船、貸切船ともに京都府立宇治公園中の島喜撰橋畔(宇治橋上流塔の島)で乗船。貸切船は、予約で食事も可能。乗合船は乗船・遊覧のみで予約も不要。17:00頃受付開始。乗合船は大人2300円、小人1200円。
3名の女性鵜匠が活躍!
天禄2年(971年)、奈良の長谷寺に参詣した藤原道綱(ふじわらのみちつな)の母は、その往復に宇治を通り、川岸から鵜飼を見物し、『蜻蛉日記』(かげろうにっき)に、
「困(こう)じにたるに、風は払(はら)ふやうに吹きて、頭(かしら)さへ痛きまであれば、風隠(かざがく)れ作りて見出(みい)だしたるに、暗くなりぬれば、鵜舟(うぶね)ども、篝火(かがりび)さしともしつつ、一川(ひとかは)さし行きたり。をかしく見ゆること限りなし。」
と記されています。
平安時代の後期になると、末法思想の隆盛を背景に、天喜元年(1053年)、極楽浄土を具現化した平等院鳳凰堂を藤原頼通が建立したこともあって、「西方極楽浄土」での殺生を戒めるという風潮が広がります。
鎌倉時代には真言律宗の僧で西大寺を再興した叡尊(えいそん)が朝廷に働きかけ、弘安7年(1284年)、宇治川の網代撤廃、殺生禁断の太政官符を公布。
こうして、宇治川での鵜飼は廃絶してしまいます。
現在行なわれている宇治川の鵜飼は、大正15年、「宇治川ライン」と呼ばれる観光船が運航されるに伴って、600年以上の時を隔てて復興したもの。
鉄道、航路の発達により、観光開発が進み、戦前の旅行、観光ブームが沸き起こった時代です。
現在、4名の鵜匠(6羽の鵜を巧みな手さばきで操る人)うち3名が女性です。
さらに宇治川では、人が飼育する環境では卵を産まないと言われていた海鵜の人工ふ化に全国で初めて成功しています。
【7月1日~8月31日】
受付:17:00頃~/定員になり次第終了
乗船:18:30〜
出船:19:00
鵜飼終了:20:00頃
【9月1日~9月30日】
受付:17:00頃~/定員になり次第終了
乗船:18:00~
出船:18:30
鵜飼終了:19:30頃
宇治川『鵜飼』(宇治川観光通船)|2024 | |
開催日時 | 2024年7月1日(月)〜9月30日(月)、毎年7月1日〜9月30日 |
所在地 | 京都府宇治市宇治塔川4-5 |
場所 | 宇治川 |
関連HP | 宇治市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR宇治駅・京阪宇治駅から徒歩15分 |
ドライブで | 京滋バイパス宇治東ICから約2.5km |
駐車場 | 宇治駐車場(200台/有料) |
問い合わせ | 宇治市観光協会 TEL:0774-23-3334 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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