愛媛県喜多郡内子町、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された八日市護国地区にある町家(旧米岡家住宅)を再生したのが、町家資料館。寛政5年(1793年)築で、八日市護国地区でも現存する最古級の町家。復元修復したもので内部の見学ができる数少ない施設のひとつです。
木蝋隆盛前に建てられた町家を再生した資料館
蔀戸(しとみど=吊り下げ式の格子戸)や表戸を全面的に開けることができる開放的な造りで、虫籠窓(むしこまど・明り窓の一様式で、漆喰で塗った連子を入れた様子が虫籠のように見えるからこう呼ばれた)など、江戸時代の建築の特徴をよく伝えています。
芳我本家・芳我弥三右衛門が伊予式蝋花箱晒法(いよしきろうばなはこさらしほう)を考案したのは文久年間(1861年~1864年)なので、現存する建物が建てられたのは、木蝋生産が隆盛し、現在の家並みが生まれる以前ということになります。
左官業を営なむ米岡家が大正5年に購入したため旧米岡家住宅と称していますが(昭和59年に内子町に移管)、明治時代には小間物屋や薬屋だった商家です。
土間には生活用具や農工具を展示。
町家資料館 | |
名称 | 町家資料館/まちやしりょうかん |
所在地 | 愛媛県喜多郡内子町内子3023 |
関連HP | 内子町公式ホームページ |
電車・バスで | JR内子駅から徒歩15分 |
ドライブで | 松山自動車道内子五十崎ICから約2km |
駐車場 | 町並駐車場(80台/有料) |
問い合わせ | 八日市・護国町並保存センター TEL:0893-44-5212 |
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