「伊予の小京都」と呼ばれる愛媛県大洲市(おおずし)の中心部にある風情ある通りが、おはなはん通り。おはなはん通りのある志保町や比地町は商人町として大洲でいちばん早くから開けたところで、江戸時代から大正時代にかけて建てられた土蔵が建ち並んでいます。
道幅が広いのは商家と武家屋敷を隔てる防火帯のため
おはなはん通り北側の蔵並びは商家ですが、南側は大洲藩の武家屋敷で、江戸時代までは通りが商人待ちと武家町の境になっていました。
用水が流れ、道幅がやや広く感じますが、拡張などはしておらず往時のまま。
幅員が広いのは、商家と武家屋敷を隔て、防火帯の意味合いもあったと推測できます。
昭和41年に放映されたNHK朝の連続テレビ小説『おはなはん』(林謙一原作・樫山文枝主演)の舞台になったことから「おはなはん通り」の名が付いたもの。
主人公の浅尾はな(後の速水はな)は、明治18年に大洲に生まれ、幼少の頃、この地で生活を送ったという設定。
また、『東京ラブストーリー』のロケにも使われています。
『おはなはん』、実は徳島市の話!
『おはなはん』の原作(林謙一)、『おはなはん一代記』によれば、「明治十五年四月十三日、おはなはんは阿波の徳島に生まれた」と記され、本名は深尾はな、林三郎陸軍中尉と結婚後は林はなとなっています。
つまりは、原作者・林謙一氏のお母さん。
『徳島市史』などによれば、国立第八十九銀行の取締役深尾一次郎の次女として名東郡富田浦町2922(現・徳島市幟町1丁目)に生まれたとあり、徳島の町が太平洋戦争で戦前の雰囲気を残していないために、あえて同じ四国の城下町・大洲を選んでいるのです。
おはなはん通り | |
名称 | おはなはん通り/おはなはんどおり |
所在地 | 愛媛県大洲市大洲 |
関連HP | 大洲市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR伊予大洲駅から徒歩20分。または、タクシー5分 |
ドライブで | 松山自動車道大洲ICから約5km |
駐車場 | 大洲まちの駅あさもや駐車場(43台/無料) |
問い合わせ | 大洲市観光まちづくり課 TEL:0893-24-1717 |
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