愛媛県西条市にある真言宗東寺派の寺、吉祥寺(きちじょうじ)。弘仁年間(810~824)、空海開基と伝わる寺で、四国八十八ヶ所霊場第63番札所。かつては21坊を有する大寺でしたが、羽柴秀吉の四国平定の際に全焼、万治2年(1659年)、現在地に移されています。
富貴財宝を授かる「くぐり吉祥天女」も
四国霊場で唯一、毘沙聞天(毘沙門天)が本尊で、脇仏の吉祥天は富をもたらすとして有名。
境内、お迎え大師の脇にある「くぐり吉祥天女」(吉祥天女は、本尊毘沙門天の妃)の下をくぐるとご利益があるとか。
本尊・毘沙聞天坐像は60年に一度開帳され、次回は2038年の予定。
本堂の前の「成就石」(高さ1.2m、穴の空いた岩)は、直径30cmほど穴に目を閉じて金剛杖を通すことができれば、願いが叶うといわれています。
長宗我部元親が難破したスペイン船を救助した際、船長から託されたマリア観音という秘仏(高麗焼の像、非公開)も寺宝のひとつ。
宗我部元親はマリア像だとは知らなかったといい、江戸時代のキリスト教禁令でも観音像として伝えられたため、咎(とが)めはありませんでした。
毎年1月3日には『毘沙聞天初会式(護摩供)』が執り行なわれています。
霊場間の距離・時間
62番札所・宝寿寺(愛媛県西条市小松町新屋敷甲) — (1.4km/6分) — 63番札所・吉祥寺(愛媛県西条市氷見乙) — (3km/10分) —64番札所・前神寺(愛媛県西条市洲之内甲)
吉祥寺(四国八十八ヶ所霊場第63番札所) | |
名称 | 吉祥寺(四国八十八ヶ所霊場第63番札所)/きっしょうじ |
所在地 | 愛媛県西条市氷見乙1048 |
関連HP | 四国八十八ヶ所霊場会公式ホームページ |
電車・バスで | JR氷見駅から徒歩2分 |
ドライブで | 松山自動車道いよ小松ICから約5.5km |
駐車場 | なし/周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 吉祥寺 TEL:0897-57-8863 |
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