愛知県名古屋市中区、国の特別史跡に指定される御三家・筆頭、尾張藩の藩庁だったのが名古屋城。元和3年(1617年)に完成した藩主の居館で、尾張藩の藩庁となった二之丸御殿が建つ、二之丸の大手(玄関口)を守備する外門が二之丸大手二之門(西鉄御門)。国の重要文化財に指定されています。
名古屋城の片隅に眠る門は、藩政時代の藩庁への正門
二之丸の西面南寄りに設けられ、藩庁機能を有し、藩主の居館だった二之丸御殿(二之丸庭園の南側に建ち、本丸御殿の3倍の規模を誇る大きな御殿)への正門にあたるのが、二之丸大手の二之門(外側の門)と一之門(内門)。
2つの門で堅固な大手枡形(おおてますがた)を構成し、西鉄御門と呼ばれていました(東側の二之丸東一之門、二之門が東鉄御門)。
二之丸大手二之門は、本瓦葺きの高麗門(こうらいもん)形式で、柱や扉には鉄板を打ち付けた堅牢な造り。
屋根を小ぶりにして守備側の死角を減らす工夫がなされています。
天守と同じ慶長17年(1612年)頃の完成と推測されていますが、二の丸御殿の築かれた元和年間とする説もあります。
本丸に現存する表二之門(国の重要文化財)には両脇に土塀がありますが、二之丸大手二之門では失っています(解体保存されていた門を復元したため)。
内側に建っていた櫓門形式の二之丸大手一之門は明治時代に破却。
二之丸東二之門(国の重要文化財)は、本丸東二之門跡に移建されています。
現在は金シャチ横丁義直ゾーンの東、愛知県体育館との間に位置し、金シャチ横丁の宗春ゾーンとを結ぶ道の途中で、わざわざ訪れる人がいませんが、実は藩政時代には、本丸の本丸御殿が将軍上洛の際の御殿となっていたので、この二之丸大手が、藩庁と藩主居館への正面玄関だったのです。
名古屋城・二之丸大手二之門 | |
名称 | 名古屋城・二之丸大手二之門/なごやじょう・にのまるおおてにのもん |
所在地 | 愛知県名古屋市中区二の丸1 |
関連HP | 名古屋城公式ホームページ |
電車・バスで | 名古屋市営地下鉄名古屋城駅から徒歩5分 |
駐車場 | 正門前駐車場(319台/有料)、二之丸東駐車場(202台/有料) |
問い合わせ | 名古屋城総合事務所 TEL:052-231-1700 |
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