東照公えな塚

東照公えな塚

愛知県岡崎市康生町、岡崎公園となった岡崎城・坂谷曲輪(さかたにくるわ)にあるのが、東照公えな塚。徳川家康は死後、仏式の山王一実神道により、東照大権現という神号で祀られましたが、家康の胞衣(えな=へその緒・胎盤)を埋めたと伝わるのが、生誕地である岡崎城のえな塚です。

岡崎城・坂谷曲輪に残る家康の胞衣を埋めたとされる塚

徳川家康が生まれたのは二の丸御殿で、そのため二の丸は御誕生曲輪とも称されていますが、母・於大の方(おだいのかた/伝通院)は、出産直前に坂谷曲輪(坂谷邸)に移って出産したともいわれ、坂谷曲輪には産湯の井戸と、東照公えな塚が残されています。

ただし現存する立派な石塔は、昭和11年に建立されたもので、江戸時代のものではありません。
古来、武家などでは日本では胞衣を埋めて子供の成長を願ったといわれ、生誕時の喜びと無事成長することへの祈りの込められた塚なのです。

江戸時代、生後1年間の乳幼児死亡率は20%~25%で、乳幼児の大量死亡が江戸時代の平均寿命を28歳程度に引き下げていました。
幼児死亡率を除けば、当時の60歳の日本人の平均余命が14年ほどあったとされるので、いかに幼児期に命を失う場合が多かったのかがよくわかります。

東照公えな塚
名称 東照公えな塚/とうしょうこうえなづか
所在地 愛知県岡崎市康生町561
関連HP 岡崎市公式観光サイト
電車・バスで 名鉄東岡崎駅から徒歩15分。または岡崎公園駅から徒歩10分
ドライブで 東名高速道路岡崎ICから約3km
駐車場 岡崎公園駐車場(229台/有料、8:30〜21:30)
問い合わせ 岡崎城 TEL:0564-22-2122/FAX:0564-22-2122
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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