成田山名古屋別院大聖寺・新生大仏

成田山名古屋別院大聖寺・新生大仏

愛知県犬山市に昭和28年11月3日に開山した成田山新勝寺の別院が、成田山名古屋別院大聖寺。犬山成田山境内にある大仏が、新生大仏(しんせいだいぶつ)。戦争犠牲者の鎮魂や世界平和の願いを込めて、数奇な運命をたどりながら昭和30年に開眼した大仏で、阿弥陀如来像です。

戦前、一宮にあった大仏を復活させ「新たに生まれた大仏」

成田山名古屋別院大聖寺・新生大仏

もともとは明治39年、愛知県一宮町(現・一宮市)に木村鉄工所を創業した木村小左衛門が、20歳で夭逝(ようせい)した長男の供養のため、昭和14年、一宮市内の九品寺公園(くほんじこうえん)に建立した金属製の大仏が前身。
その一宮大仏(九品地大仏)が第二次世界大戦の金属供出で昭和18年に失われ、さらに、三男がニューギニアにおいて戦死、そして一宮市も空襲で全市戸数1万2600戸の83%にあたる1万468戸が罹災し、死者727名、負傷者4187名を出す惨事となりました。

昭和22年、大仏の頭部が名古屋市・鶴舞公園(つるまこうえん)で発見され、創業者の元に返還されたため、木村小左衛門は大仏の再生に尽力、名古屋鉄道に寄贈後、昭和30年、コンクリート製で大聖寺境内に奉納したもの。
戦時中胴体を失った像を元にして新しく生まれ変わったため「新生大仏」と名付けられたのです。

境内にある五大明王、八大童子は、桃太郎神社の桃太郎像などで知られる浅野祥雲制作のコンクリート製(実際にはモルタルに近い素材)で昭和31年奉安。
浅野祥雲は、愛知県を中心に数多くの像を残し、マニアなファンは浅野祥雲像巡りを楽しんでいます。

成田山名古屋別院大聖寺・新生大仏
名称 成田山名古屋別院大聖寺・新生大仏/なりたさんなごやべついんだいしょうじ・しんせいだいぶつ
所在地 愛知県犬山市犬山北白山平5
関連HP 成田山名古屋別院大聖寺(犬山成田山)公式ホームページ
電車・バスで 名鉄犬山遊園駅から徒歩10分
ドライブで 東名高速道路小牧IC、中央自動車道小牧東ICから約12km
駐車場 600台/無料
問い合わせ 成田山名古屋別院大聖寺(犬山成田山)TEL:0568-61-2583/FAX:0568-62-702
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
成田山名古屋別院大聖寺(犬山成田山)

成田山名古屋別院大聖寺(犬山成田山)

愛知県犬山市にある真言宗智山派の寺が、成田山名古屋別院大聖寺(なりたさんなごやべついんだいしょうじ)。交通安全、諸願成就、厄除け祈願などで知られ、犬山成田山として尊崇されています。不動明王尊を本尊に、昭和28年11月3日に開山した成田山新勝

 

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