秋田県仙北市、「みちのくの小京都」・角館にある仙北市立角館樺細工伝承館は、「茶筒」に代表される樺細工(かばざいく)をはじめ、工芸、文化、歴史資料などを紹介する施設。樺細工は独特の技法を用いてヤマザクラ類の樹皮で作られる工芸品。国の伝統工芸品にも指定されています。
予約で樺細工の製作体験も楽しめる
樺細工は、ヤマザクラの樹皮特有の光沢を生かした、渋くて奥深な色合いが特徴。
ヤマザクラを樺(かば)と呼ぶのは、古語でヤマザクラを表す「かには(迦仁波)」が、かば(樺)に転訛したもの。
角館の樺細工は、天明年間(1781年~1789年)に佐竹北家の手判役(手判=通行手形)・藤村彦六が北秋田郡小阿仁村鎌沢(現・合川町鎌沢)の神官・御処野家から伝授されたものと伝えられています。
藩政期は藩の手厚い庇護の下、下級武士の手内職として伝承されていました。
樺細工といっても、木型に合わせて芯を作り、その上に樺を貼り付けて筒状のものを作る「型もの」(茶筒など)、下地に木地を使ったもの「木地もの」(文箱・硯箱など)、磨いたヤマザクラの樹皮を数十枚も重ね貼りし、それに彫刻を加える「たたみもの」(ブローチなど)の3種あり、角館樺細工伝承館を見学すれば、その奥深さがよくわかります。
館内では、実演も行なわれ、職人の熟練の技を見学することが可能。
製品の販売コーナーもあり、気に入った樺細工を購入することができます。
アクセサリーなど小物類も充実。
10日前までに予約すれば、樺細工の製作体験もできます。
平福記念美術館、新潮社記念文学館との2館共通券、3館共通観覧券も用意。
仙北市立角館樺細工伝承館 | |
名称 | 仙北市立角館樺細工伝承館/せんぼくしりつかくのだてかばざいくでんしょうかん |
所在地 | 秋田県仙北市角館町表町下丁10-1 |
関連HP | 仙北市公式ホームページ |
電車・バスで | JR角館駅から徒歩20分 |
ドライブで | 秋田自動車大曲ICから約25km |
駐車場 | 市営桜並木駐車場(100台/有料) |
問い合わせ | 仙北市立角館樺細工伝承館 TEL:0187-54-1700/FAX:0187-54-1701 |
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