世界遺産の径 ブナ林散策道

暗門の滝へと至る上級者向けの「暗門渓谷ルート」南側のブナ林を周遊する一周約1時間の歩道が、世界遺産の径 ブナ林散策道。「暗門渓谷ルート」が整備がなく、完全に上級者の沢登りルートなのに対し、こちらは上り下りも少なく、ファミリーでも安心して歩くことができます。しかも一帯は世界自然遺産登録の緩衝地域(バッファゾーン)。

世界自然遺産の緩衝地域にあるブナの森

「世界遺産の径 ブナ林散策道」(ブナ林散策道コース)は、所々に階段が設けられる程度の、手を入れすぎない歩道で、明るいイメージのブナの森が楽しめます。
入口は白神ライン沿いの暗門休憩所で、暗門の滝への「暗門渓谷ルート」入口と同じ。

周回型なので時間がなければ途中でショートカットができるコースも用意されています(最短ルートだと30分ほど)。

ブナ林から湧き出す豊かな水を飲む水飲み場も用意されているので水筒、ペットボトルの持参をおすすめ。
ブナの森の新緑は例年6月中旬ですが、その季節には残雪で通行止めのことがあるので注意を。
生態系維持のためペット同伴などももちろん不可です。

世界自然遺産白神山地の緩衝地域(バッファゾーン)とは?

世界自然遺産に登録される白神山地。「人の影響をほとんど受けていない原生的なブナ天然林が世界最大級の規模で分布」することが登録の理由になっています。
青森県側が全体の4分の3を占める1万2627haで、「世界遺産の径 ブナ林散策道」(ブナ林散策道コース)は緩衝地域(バッファゾーン)でもっとも手軽に世界遺産を堪能できる場所です。

白神山地の世界自然遺産登録区域は、森林生態系保護を目的として管理・保護されており、核心地域(Core Zone)は、子々孫々へと自然を守っていくため入山が制限されています(秋田県側は入山が禁止)。
緩衝地域(Buffer Zones)は核心地域(Core Zone)の周辺で、外部から人為的影響を及ばさないように指定されている地域のことです。

ブナの森には猿も生息
世界遺産の径 ブナ林散策道
名称世界遺産の径 ブナ林散策道/せかいいさんのみち ぶなりんさんさくどう
所在地青森県中津軽郡西目屋村川原平
関連HP白神公社公式ホームページ
ドライブで東北自動車道大鰐弘前ICから約43kmで暗門の滝入り口駐車場
駐車場暗門の滝入り口駐車場(100台/無料)
問い合わせアクアグリーンビレッジANMON
TEL:0172-85-3021/FAX:0172-85-3023
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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