踊りながら町を流すのが「流し踊り」。日本三大流し踊りは、『阿波おどり』(徳島県徳島市)、『郡上おどり』(岐阜県郡上市)、そして『黒石よされ』(青森県黒石市)の3つ。日本三大といわれるものには、自称や「選者不明」的なものも数多くありますが、三大流し踊りにはちゃんとした裏付けが!
「日本三大流し踊り」選定の理由は!?
昭和57年、創立25周年を迎えた日本フォークダンス連盟は、全国の踊り上手のための全日本民踊講習会の課題に徳島県の「阿波おどり」、岐阜県の「郡上おどり」、「黒石よされ」の3つを指定し、これを契機に「日本三大流し踊り」の称が生まれたのです。
フォークダンスとは民俗舞踊のこと。
収穫を祝って踊ることがルーツのフォークダンスの団体で、しかも公益法人の日本フォークダンス連盟(現在は内閣府の管轄)が課題に選ぶのだから、日本を代表する3つということに。
ちなみに日本フォークダンス連盟発足から日が浅い昭和36年に開催された第1回の全日本民踊指導者講習会に選ばれた栄えある曲は、そうらん節(北海道)、八戸小唄(青森県)、津軽盆唄(青森県)、秋田音頭(秋田県)、秋田おばこ(秋田県)、会津磐梯山(福島県)、八木節(群馬県)、秩父音頭(埼玉県)、大島あんこ節(東京都)、佐渡おけさ(新潟県)、阿波おどり(徳島県)、炭坑節(福岡県)、鹿児島おはら節(鹿児島県)で、特別指定曲が黒石よされ(青森県)でした。
黒石よされ
開催日:毎年8月14日~8月20日(メインの流し踊りは8月15日~8月16日)
開催場所:青森県黒石市
歴史:500年~600年前に唄われた男女の恋の掛け合い唄が起源
郡上おどり
開催日:毎年7月中旬〜9月上旬の延べ32夜、8月13日〜8月16日の4日間は新町~橋本町で「盂蘭盆会(徹夜踊り)」
開催場所:岐阜県郡上市
歴史:平安末期から流行した「風流踊り」の流れをくみ、江戸時代、郡上藩が奨励し盛んに
阿波おどり
開催日:毎年8月12日〜8月15日
開催場所:徳島県徳島市
歴史:天正14年(1586年)、徳島城の竣工記念で踊られたのが始まりと伝承
日本三大流し踊りとは! | |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag