牛の代掻き(しろかき=水を張った田の土を撹拌する作業)、早乙女(さおとめ)による田植えなど、農作業の工程を模擬的に演じ豊作を祈念する神事が『御田植祭』。伊勢神宮、多賀大社などの寺社や皇室の領田などで伝えられる行事で、香取神宮(千葉県香取市)、伊雑宮(三重県志摩市)、住吉大社(大阪市)が日本三大御田植祭。
そもそも御田植祭とは!?
田植唄を歌いながら田植えをする風習と、田の神を祀って豊穣を願う農耕儀礼が結びついたもの喜多方市の慶徳稲荷けいとくいなり神社と会津美里町の伊佐須美いさすみ神社の御田植祭は,近世以前の歴史をもつものでは日本の北限に位置が御田植祭。
全国で行なわれていますが、広島県の県北エリアでは花田植、大田植と呼ばれ、「壬生の花田植」(みぶのはなたうえ)はユネスコの無形文化遺産に登録されています。
『御田植祭』は、民俗学的には日本の古い田植の様式を残し、芸能史の立場からは田楽(でんがく)の歴史を明らかにする重要な手掛かりとなっています。
神田などで実際の田植えする『御田植祭』のほかに、正月などに社殿や大太鼓を田に見立てて稲作の過程を模擬的に行なう『田遊び』もあります。
福島県喜多方市の慶徳稲荷神社(けいとくいなりじんじゃ)と会津美里町の伊佐須美神社(いさすみじんじゃ)の『御田植祭』は、近世以前の歴史を有する『御田植祭』では日本の北限となっています。
日本三大御田植祭はすべて神社で斎行
日本三大御田植祭に数えられているのは、香取神宮『御田植祭』、住吉大社『御田植神事』、伊雑宮『御田植祭』(磯部の御神田)の3ヶ所です。
香取神宮『御田植祭』
期日:4月第1土曜・その翌日
場所:香取神宮/千葉県香取市香取1697
住吉大社『御田植神事』
期日:6月14日
場所:住吉大社/大阪府大阪市住吉区住吉2-9-89
備考:国の重要無形民俗文化財
伊雑宮『御田植祭』(磯部の御神田)
期日:6月24日
場所:伊雑宮/三重県志摩市磯部町上之郷374
備考:国の重要無形民俗文化財
まだまだあるぞ! 御田植祭
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