松山城・太鼓櫓
松山城の本丸南西の櫓(やぐら)で戸無門下から見上げると石垣の上に屹立しているのが太鼓櫓。大手方面を一望する展望的な櫓で、いざという時に太鼓を鳴らしたのでその名があります。
松山城の本丸南西の櫓(やぐら)で戸無門下から見上げると石垣の上に屹立しているのが太鼓櫓。大手方面を一望する展望的な櫓で、いざという時に太鼓を鳴らしたのでその名があります。
往時の天守が残る全国現存12天守のひとつが松山城・天守で国の重要文化財。松山城は津山城(岡山県津山市)、姫路城と並び「日本三大平山城」に数えられますが、勝山(城山)山頂の本丸に位置するのが天守。創建当初は五重の天守だった…
福岡城の本丸には天守台(天守は江戸時代初期にありましたが、すぐに解体されています)、そして藩主が政務を司る本丸御殿がありました。天守台への入口にあったのが鉄御門(くろがねごもん)です。天守への最後の関門にふさわしく、敵の…
福岡城の三の丸にある下之橋門(大手門)の横に建つのが二層の櫓である潮見櫓。実は、潮見櫓とされているものの、潮見櫓は崇福寺に移築された可能性が高まり、城下に時を告げた太鼓櫓だった可能性が高まっています。伝潮見櫓などとされる…
福岡城の三の丸の外側にある堀には西側に下之橋、東側に上之橋、さらに追廻橋という3つの橋が架けられていました。西側の下之橋が大手(玄関口)で、東側が搦手(からめて=裏口)です。ともに堅牢な枡形門。下之橋御門(大手門)は、平…
福岡城に現存する貴重な櫓(やぐら)のひとつ。本丸の東北隅に鬼門封じの祈念をするために建立されたため祈念櫓という名前がついています。多くの城では、丑寅櫓(うしとらやぐら)と称しているものです。棟札から幕末の1860(万延元…
福岡城には往時に47もの櫓がありましたが現存するのは二の丸南西の隅に建造当時からある南丸多聞櫓のみ。石垣の上に二重二階切妻造りの角櫓と、桁行が三十間(約54m)も続く西平櫓が連なっています。建物の軒先を支えている方杖と、…
築城当初のわずかな間だけあったとされるのが福岡城の天守台。大天守台は東西25m、南北22mという巨大なもので、東側に中天守台と小天守台が連なっています。天守台周辺から瓦が発掘されていることから天守が建っていたことは確実で…
関ヶ原の合戦の戦功により、筑前52万石の領主となった初代福岡藩主・黒田長政が、1601(慶長6)年から7年がかりで築城した城が福岡城。一説には豊臣秀吉の文禄・慶長の役で2回にわたって攻防戦を繰り広げた韓国・晋州城(チンジ…
太宰府(だざいふ)の北、なだらかに広がる四王寺山脈(福岡県宇美町・大野城市・太宰府市の境)にある古代の山城が大野城(おおののき)。水城(みずき)が造られた翌年、665(天智天皇4)年、大宰府の北の守りとして、南に備えられ…
百済(くだら)滅亡直後の663(天智天皇2)年、朝鮮半島の白村江(はくすきのえ)に倭国軍を送り、唐・新羅連合軍と激戦となりますが敗戦。百済は滅亡し、倭国は、大陸からの脅威に怯えることとなります。そこで、664(天智天皇3…
岡山県総社市にある標高397mの鬼城山(きのじょうざん)にある古代の山城が鬼ノ城(きのじょう)。山に石垣を組んで、大陸からの侵攻に備えた九州や瀬戸内海に築かれた古代山城(神籠石式山城)のひとつ。とくに鬼ノ城は往時の雰囲気…
福岡城内、舞鶴公園内にある福岡城のガイダンス施設が福岡城むかし探訪館。館内では展示パネルや福岡城下の立体模型を展示。古地図や在りし日の福岡城をCGで再現し、まるで往時にタイムトリップしたようなリアルな映像散歩が楽しめる趣…
標高61mの城山に築かれたのが本丸、東二の丸、西二の丸、西三の丸の山城部分。徳川幕府の安定とともに、徳島藩の藩政は山麓の御殿へと移り、山上の施設はいざという時の備えとなりました。山城部分で最大の面積を誇ったのが本丸で、御…
城山の頂に位置するのが徳島城の本丸ですが、東側に一段下がった場所にあるのが東二の丸。徳島城ではここに天守が建てられていました。1階は7間四方(一辺が14mの正方形)という大きさでしたが、天守台(天守を支える石垣など)は築…
徳島城の築城時には城外だった地に、新しい曲輪である三木郭(みきくるわ)が築かれた際に設けられた門が鷲の門。徳島大空襲で焼失したため、現在の門は徳島市市制100年を記念し、平成元年に復元されたもの。
徳島藩主・蜂須賀氏の生活空間であり、治世の場でもあった御殿への玄関口にあたるのが下乗橋(小見付橋)。内堀に架かる橋で、往時には太鼓橋でした。下乗橋の名前は、橋の前で駕籠などの乗り物から降りて歩いて渡ったことから由来。明治…
徳島城の御殿の鬼門(北東)にあたる門が城の東を流れる堀川に面した数寄屋門(すきやもん)。旗櫓(はたやぐら)の下に位置するもんは、別名「不明門」(ふみょうもん)と呼ばれ、死者を搬出するなど城内の凶事の際以外には開かれること…