名護屋城・本丸
豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に、外征基地として築いた城が名護屋城(佐賀県唐津市)。北西に壱岐、対馬の島影を視認し、加部島が防波堤の役割をする地に築いた、当時、大坂城に次ぐ規模の巨城です。その中心で、丘陵の高台に位置し、五層の天…
豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に、外征基地として築いた城が名護屋城(佐賀県唐津市)。北西に壱岐、対馬の島影を視認し、加部島が防波堤の役割をする地に築いた、当時、大坂城に次ぐ規模の巨城です。その中心で、丘陵の高台に位置し、五層の天…
熊本市中央区水前寺にある夏目漱石が熊本で住んだ三番目の家が夏目漱石第三旧居・大江の家。熊本の第五高等学校(現在の熊本大学)の英語教師として赴任した明治の文豪・夏目漱石は引っ越しが大好きで、熊本市内でも点々としています。現…
岡山県岡山市北区にある備中高松城主・清水宗治首塚。羽柴秀吉は、備中高松城の水攻めの際、本能寺の変で織田信長が討たれたことを秘匿して、城主・清水宗治の自刃で和睦を実現しています。清水宗治首塚は、明治43年、羽柴秀吉の本陣跡…
岡山県岡山市市北立田に残る備中高松城の戦いの史跡が高松城水攻め史跡公園(蛙ヶ鼻築堤跡)。備中高松城の南側に2.6kmにわたる堤をわずか12日間で築き、人工の湖を出現させた「備中高松城の水攻め」。織田信長の命を受けた羽柴秀…
新潟県村上市、旧城下の寺町にある浄土宗の寺、浄念寺。現存する本堂は、江戸時代後期の文化15年(1818年)の築で、村上では珍らしい白壁土蔵造りで国の重要文化財。土蔵造りの本堂としては日本最大。芭蕉と曽良も『奥の細道』の途…
新潟県上越市にある上杉謙信の祖父・長尾能景(ながおよしかげ)が、父・長尾重景(ながおしげかげ)の菩提を弔うため明応6年(1479年)に建立した寺が、春日山林泉寺。虎千代(上杉謙信の幼名)は7歳から14歳まで、林泉寺6代住…
新潟県長岡市の栃尾にあり、地元が「謙信公旗揚げの地」とPRする山城跡が栃尾城。戦国時代、越後国を治めたのは、上杉謙信(幼名・虎千代)の兄・長尾晴景。当時、謙信は春日山の林泉寺に預けられていましたが、兄の命を受けて還俗し、…
宮城県登米市の登米大橋近くにあるのが芭蕉翁一宿之碑。松尾芭蕉が『奥の細道』途中、登米の検断屋敷に宿泊したことを記念して昭和9年に建立された石碑。『奥の細道』に、「戸伊摩といふ所に一宿して、平泉に到る」と記されています。石…
山形県尾花沢市にある天台宗の寺、養泉寺。本尊の聖観世音菩薩は、最澄に師事した円仁(えんにん=慈覚大師)作と伝えられています。『奥の細道』の途中、尾花沢で紅花取引で財を成した鈴木清風(鈴木八右衛門)を訪ねた芭蕉は、10泊を…
山形県尾花沢市にある『奥の細道』で10日間滞在した松尾芭蕉の足跡を紹介する資料館が芭蕉・清風歴史資料館。建物は旧丸屋・鈴木弥兵衛家の店舗と母屋(江戸時代末期の中門造りの酒屋)を、豪商・鈴木清風(島田屋・鈴木八右衛門)の邸…
愛媛県松山市、松山観光港の沖500mに浮かぶ大小3つの岩が連なる小島で国の登録記念物に指定されるのが四十島(ターナー島)。正式名は四十島(しじゅうしま)ですが、夏目漱石の小説『坊っちゃん』で、登場人物の野だいこがターナー…
石川県加賀市の山中温泉にある共同湯が山中温泉総湯菊の湯。1300年前、北陸行脚で江沼国菅生神社に参拝中の僧・行基が発見したと伝えられる古湯、山中温泉。その総湯が菊の湯で、『奥の細道』途中に山中温泉に8泊し湯に浸かった芭蕉…
石川県加賀市の山中温泉にある景勝地、鶴仙渓(かくせんけい)に架る橋が黒谷橋(くろたにばし)。元禄2年8月1日(1689年9月14日)、松尾芭蕉は『奥の細道』途中で、山中温泉逗留中、黒谷橋を訪れています。現在の橋は昭和5年…
石川県加賀市、山中温泉の景勝地、鶴仙渓(かくせんけい)に架かる現在では珍しい総檜造りの複方杖橋(桁を支える方 杖を二重に組んだ橋)。橋の名は、峡谷の断崖を通る道(行路)が危険だったために「行路危」(こおろぎ)と呼ばれたと…
石川県小松市、梯川河口の港町・安宅にあったという中世の関所跡が安宅の関(あたかのせき)。能『安宅』、歌舞伎『勧進帳』で、山伏に変装し、奥州・平泉へと落ち延びる源義経と弁慶の一行が、関守・富樫左衛門尉に見とがめられたという…
長野県塩尻市奈良井(旧楢川村)と木祖村の境をなす、鳥居峠。標高1197mの鳥居峠は、木曽川水系と信濃川水系を分ける中央分水嶺で、街道時代には中山道・木曽路の難所のひとつにも数えられていました。奈良井宿から薮原宿までの旧中…
松尾芭蕉(まつおばしょう)は正保元年(1644年)に伊賀上野(現・三重県上野市赤坂町)に生誕。松尾家は農家でしたが、松尾の苗字を許された家柄。侍大将・藤堂良清の嗣子・良忠(俳号は蝉吟)に仕え、藤堂良忠とともに俳諧の道に入…
松尾芭蕉の故郷、伊賀上野(三重県伊賀市)には「芭蕉五庵」(無名庵・蓑虫庵・東麓庵・西麓庵・瓢竹庵)と呼ばれる芭蕉にゆかりの5ヶ所の草庵がありましたが唯一現存するのが蓑虫庵(みのむしあん)。貞享5年(1688年)、芭蕉の門…