青木亀塚古墳

千葉県富津市の内裏塚古墳群にある前方後円墳。墳丘長は106mで、稲荷山古墳と並んで内裏塚古墳群のなかでは3番目の規模を誇る大きな古墳です。周濠を含めると全長126mと推定されています。青堀小学校近くにありながら、こんもりとした古墳の雰囲気を残しながら、多くの謎を秘めた古墳になっています。

「未完成の古墳」の可能性もある古墳時代末期の築造

大正13年、房総西線(現・内房線)・青堀駅から富津岬の基部に向けて軍用鉄道(引込み線)が敷設されましたが、その敷設の際に古墳の一部が削られています。

発掘調査から埴輪は発見されていないことから前方後円墳終末期(6世紀末~7世紀初頭)に造営され、ひょっとすると古墳時代の末期ということもあって「未完成の古墳」かもしれないとの推測もあります。

当初から古墳の高さが前方部で5m、後円部で3.5mと、古墳にしては低いため、古墳であることも疑われていました。平成元年〜平成2年、平成8年の調査で、一重の周濠と周濠内に奈良時代の住居跡、前方部北側に古墳時代から奈良時代の住居跡が発見されています。

石室など埋蔵者の遺物はまったく出土していません。
高さが低いのは削られたのか、築造途中で放棄されたのか、まだ未発見の石室を秘めているのか定かでなく、謎を残す前方後円墳となっています。

墳丘に至る見学ルートなどはないので、遠方から外観のみ見学を。

青木亀塚古墳
名称 青木亀塚古墳/あおきかめづかこふん
所在地 千葉県富津市青木1625-8
電車・バスで JR青堀駅から徒歩15分
問い合わせ 富津市教育委員会 TEL:0439-80-1340
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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