牛込海岸・海中電柱

牛込海岸・海中電柱

千葉県木更津市牛込、牛込漁港の東側にあるのが牛込海岸潮干狩場。海岸線から沖に向かって伸びる電柱があり、不思議な景観を生み出しています。木更津市には江川海岸・海中電柱が「死ぬまでに見たい景観」とまでいわれて有名でしたが、現在は撤去され、牛込海岸と久津間海岸に残されるのみとなっています。

満潮時をチェックして訪問を!

牛込海岸・海中電柱

木更津市の海岸部は、盤州干潟(ばんずひがた)と呼ばれる、面積1443haという広大な干潟が広がっています。
あまり知られていませんが、国内最大級の砂地干潟で、日本の重要湿地500にも選定。
そんな干潟を利用してアサリ漁のほか、海苔の養殖が盛んです。

牛込海岸は木更津市の北端、東京湾アクアラインよりも湾奥にあり、三井アウトレットパーク木更津に近い場所(三井アウトレットパーク木更津の北東)にあるので、寄り道にも便利な場所です。

かつて木更津市内には牛込海岸、金田海岸、久津間海岸、そして江川海岸と4ヶ所に海中電柱がありましたが、いずれも遠浅の海岸を利用した海苔の養殖地。
金田海岸、江川海岸は電柱が荒廃したため、撤去されていますが、4つの海岸に共通するのは現役の電柱でないという点。

牛込海岸の海中電柱を眺めると、沖合に廃墟となった塔のような建物を確認できますが、これがアサリやハマグリの密漁者を監視する小屋。
干潮時には陸から歩いて到達できるような干潟では、違法採取を防ぎ漁業資源を守るため、漁場の監視活動が不可欠に。
それで昭和60年頃に沖合1kmほどに監視所を設置、電柱を立て、電線と電話線を敷いたのです。
なかには監視小屋にレーダー、サーチライトを装備し昼夜にわたる監視体制をとっていた漁協もあったのだとか。
その監視小屋に送電を行なうための電線と電柱群だったのです。

例年富津市、木更津市では、8月下旬から海苔養殖が始まり、10月頃〜翌年5月頃まで、養殖網が設置されています。
ただし、かつては数百名いた海苔漁師も今では数十名となり、近い将来江戸前海苔(東京湾の海苔)は絶滅危機に面しているといっても過言ではありません。

海中電柱を眺める、あるいは撮影する場合は、満潮時がおすすめ。
海上保安庁の「千葉リアルタイム験潮データ」で120cm以上の時が狙い目です。
気象庁の木更津「潮位データ」を参考に、訪れるといいでしょう。

牛込海岸・海中電柱
牛込漁港の港口から沖へと電柱が伸びる
牛込海岸・海中電柱
よく見ると沖には監視塔が
牛込海岸・海中電柱
名称牛込海岸・海中電柱/うしごめかいがん・かいちゅうでんちゅう
所在地千葉県木更津市牛込
電車・バスでJR内房線巌根駅下車タクシー5分〜15分
ドライブで東京湾アクアライン木更津金田ICから約2.8km。または、館山自動車道姉崎袖ヶ浦ICから12.3km
駐車場1000台/無料
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
久津間海岸・海中電柱

久津間海岸・海中電柱

千葉県木更津市、潮干狩で名高い久津間海岸(くづまかいがん)ですが、シーズンには潮干狩で賑わう遠浅の海岸線に、なぜか電柱が沖を目ざして並んでいるという「奇観」が! これが今話題の「久津間海岸・海中電柱」で、日本のウユニ塩湖とも呼ばれています。

牛込海岸潮干狩

牛込海岸で『潮干狩り』|木更津市|2025

木更津漁業協同組合管理の木更津海岸、久津間(くづま)漁業協同組合管理の久津間海岸、牛込漁業協同組合管理の牛込海岸、江川漁業協同組合管理の江川海岸と、4つの潮干狩スポットで潮干狩が楽しめます。牛込海岸も人気の潮干狩スポットです。係員はほぼ全員

牛込海岸・海中電柱

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千葉県木更津市牛込、牛込漁港の東側にあるのが牛込海岸潮干狩場。海岸線から沖に向かって伸びる電柱があり、不思議な景観を生み出しています。木更津市には江川海岸・海中電柱が「死ぬまでに見たい景観」とまでいわれて有名でしたが、現在は撤去され、牛込海

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