宮城県の城郭で日本100名城に選定されるのは奈良時代に築城された古代城跡で陸奥鎮守府の多賀城、近世(藩政時代)の仙台藩の藩庁、仙台城の2城です。さらに続日本100名城に選定される白石城の3城が宮城県三大名城といえる城。藩庁でない白石城は一国一城令でも廃城にならなかった珍しい城です。
多賀城|日本100名城
所在地:宮城県多賀城市市川城前
築城年:神亀元年(724年)=古代の城跡
築城者:按察使(あぜち=古代の地方行政の監督官)・大野東人(おおののあずまひと)
主な城主:大伴家持(おおとものやかもち)=持節征東将軍、陸奥按察使鎮守将軍に着任し、多賀城で死没
史跡:国の特別史跡
遺構:古代の政庁跡など
備考:古代の陸奥国府、鎮守府で、奈良の平城宮(へいじょうきゅう)跡、九州の大宰府跡(だざいふ)とともに日本三大史跡のひとつ
仙台城|日本100名城
所在地:宮城県仙台市青葉区川内1
築城年:慶長15年(1610年)
築城者:伊達政宗/伊達政宗が本丸、西の丸、2代藩主の伊達忠宗が二の丸、三の丸(東の丸)を建造
主な城主:伊達政宗、伊達忠宗
史跡:国の史跡
遺構:石垣(本丸跡北面石垣、中門跡・清水門跡石垣)、堀など(大手門、大手門脇櫓(隅櫓)、巽門は、仙台空襲で焼失)
備考:寛永年間(1624年〜1645年)以降は二の丸が藩政の中心
大手門隅櫓は外観復元、青葉山公園は「日本の歴史公園100選」に選定
白石城|続日本100名城
所在地:宮城県白石市益岡町1-16
築城年:不詳、近世城郭としての築城は天正18年(1590年)
築城者:蒲生氏郷(がもううじさと)
主な城主:蒲生郷成、甘糟景継、片倉景綱
史跡:白石市の史跡
遺構:石垣、移築門など
備考:幕末、奧羽越列藩同盟(31藩)の盟約(白石会議)は、白石城で締結
益岡公園として整備され、大手門と三階櫓が復元、白石城歴史探訪ミュージアムがビジターセンターに
宮城県三大名城とは!? | |
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